Yahoo!ニュース

ノート(225) 刑務所に領置された所持金や刑務作業で得た作業報奨金の差押え

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~続・工場編(18)

受刑300/384日目

工場対抗テニポン大会

 その後の1月下旬から2月上旬までの間は、すでにお話ししたカラオケ大会のほか、工場対抗のテニポン大会があった。春のソフトボール大会、秋の運動会と並ぶ刑務所の一大イベントだが、寒い時期なので、屋外の運動場ではなく、練習も本番も講堂で行われた。

 「テニポン」はテニスの「テニ」とピンポンの「ポン」を組み合わせた独特の球技で、北海道の様似町(さまにちょう)が発祥だ。年齢や性別、経験の有無を問わず誰でも気軽に楽しめるので、受刑者の体力づくりやレクリエーションの一環として、導入している刑務所も多い。

 コートやネットはバドミントン用のものを使う。刑務所の講堂だと、2面分のコートが確保できる。ネットの高さは大人の股下くらいだ。ラケットは木製の板状で卓球用のものに似た楕円形となっており、テニス用と卓球用の中間くらいの大きさとなっている。

この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバーをお申し込みください。

元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバー 2022年11月

税込1,100(記事3本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

前田恒彦の最近の記事