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ノート(215) 陸山会事件で秘書が自白した経緯と「無罪請負人」の鋭い反対尋問

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~続・工場編(8)

受刑234/384日目(続)

元秘書が自白した経緯

 弁護側の反対尋問は、彼らが思い描いていた当初のシナリオとは異なり、こちらの誘導によってオープン・クエスチョンが主体となった。それでも、クローズド・クエスチョンを駆使し、主尋問における不利な証言を何とか弾劾しようとした場面もあった。

 例えば、小沢一郎代議士に対する取調べの予定を認識していたか否かという点だ。一番最初の自白調書の作成経緯に対する元公設第一秘書の弁解と関連するテーマだったからだ。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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