~工場編(17)

受刑115/384日目

羨望の眼差し

 この日は図書計算工場の担当刑務官から「反省文」を書くための用紙を受け取った。A4サイズ1枚だが、表と裏に記載欄が印刷されており、合わせて2ページ分となっていた。

 金曜だったので、土日にかけて居室で作成し、週明けの月曜に提出するようにとのことだった。

 反省文の提出から何ヶ月か経過すると仮釈放のレールに乗るというのが通常の流れなので、他の受刑者から羨望の眼差しを受けた。「自分も早く出られるようにがんばろう」と発奮する者もいた。

 休憩時間中、それまで何人もの同囚を仮釈放で送り出してきたベテランの受刑者に教えを請い、具体的にどのようなことを書けばよいのか、詳しく助言してもらった。

 仮釈放の絶対条件である刑期の3分の1の経過が約2週間後の9月1日だったので、保護観察所だけでなく、刑務所の動きもやや早いように感じられた。