ノート(179) 「認知行動療法」に基づく再犯防止教育の実情

(写真:アフロ)

~工場編(7)

受刑71/384日目

検事の再訪

 この2日間は、午前中に1時間ほど差入れ本の整理作業を行ったあと、昼食を挟んで夕方までの間、事務棟の取調べ室で最高検の中村孝検事による取調べを受けた。

 静岡では1か月ぶりであり、公判前整理手続が進められていた元上司2人の裁判に向けた「証人テスト」が目的だった。具体的には、副部長の手帳や執務記録を確認し、その記載内容から当時のできごとを1日ずつ丁寧に思い出していくというものだった。

 中村検事からは、朝鮮総連中央本部の土地建物を巡る詐欺事件に関し、控訴審を担当している東京高検の検事が僕に会うために静岡にやってくるという話もあった。

 週明けの火曜に予定されているとのことで、1ヶ月後の8月9日に東京高裁で僕の証人尋問が予定されていたことから、その根回しのためだという。

 中村検事には、上申書のドラフトに記した出廷拒否の理由を挙げて説明し、その事件の裁判には協力するつもりがないと述べた。その上で、東京高検の担当検事にもそう伝えておいてもらいたいと依頼した。

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前田恒彦

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15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

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1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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