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アップル、視線でコントロールするスマートスピーカーの特許を取得

栗原潔弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授
出典:US10,860,096特許公報

「アップル、ユーザーの視線を捉えて適切に反応するスマートスピーカー技術--特許を取得」というニュースを読みました。

問題の特許番号はUS10,860,096、登録日はつい先日の2020年12月8日、発明の名称は”Device control using gaze information”(視線情報を使用したデバイス制御)です。単なる出願公開ではなく、特許登録(権利化)です。

デバイスの制御方法で、タッチ、音声、ジェスチャーと来れば、次に当然来るのは「視線」や「表情」というのは誰でも思いつくので、新規性・進歩性をどうクリアーしたのかは気になるところです。

審査経過を見ると、出願時点のクレームは、ウェイクワード(”Alexa”、”OK Google”等)ではなく、視線でスマートスピーカーなどのデバイスを起動(アクティベート)するというものだったのですが、さすがにこれは進歩性を否定され、権利範囲を限定することで、特許化に持ち込んでいます。どの程度の限定で収まったのか気になるところです。

クレーム1の内容は以下のとおりです。

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弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授

日本IBM ガートナージャパンを経て2005年より現職、弁理士業務と知財/先進ITのコンサルティング業務に従事 『ライフサイクル・イノベーション』等ビジネス系書籍の翻訳経験多数 スタートアップ企業や個人発明家の方を中心にIT関連特許・商標登録出願のご相談に対応しています お仕事のお問い合わせ・ご依頼は http://www.techvisor.jp/blog/contact または info[at]techvisor.jp から 【お知らせ】YouTube「弁理士栗原潔の知財情報チャンネル」で知財の入門情報発信中です

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