アップルに勝訴した発明家の新たな特許を解説する(その1)

出典:特許6259172号公報

「アップルに勝訴した天才発明家が開発した“3Dメガネ”とは?」という記事を読みました。テレビ番組「逆転人生」等でも紹介されたのでご存知の方も多いと思いますが、iPodのクリックホイールに関する特許でアップル社に特許権侵害訴訟を提起して勝訴した発明家、斎藤憲彦氏に関する記事です(関連過去記事1関連過去記事2関連過去記事3関連過去記事4)。

発明のポイントとなるのは、写真の齋藤氏が手にもつ球体型の入力装置(コントローラー)だという。

「メガネをかけることで現れる3D画面上のコンピューターを、この入力装置を使って動かすことができるんです。これは柔らかいシリコンに覆われている直径7cmほどの球体で、360度捉えられるセンサーを内蔵しており、表面を指でなぞることでインターネットを操作します。

ということだそうです。

同氏発明の特許から上記の記述にマッチするものは、特許6259172号「入力装置および画像表示システム」です。 “3Dメガネ”の特許というよりも、“3Dメガネ”内の映像を操作するためのコントローラーの特許です。

クリックホイール発明の最初の出願では本人で出願されて苦労されたようですが、今回はちゃんと弁理士を代理人にしています。PCTを通じて海外にも出願(PCT/JP2017/009594)されています。米国とEUに移行され、いずれも審査係属中です(クリックホイール特許は日本でしか権利化していなかったのでもったいないことになっていました)。また、日本国内特許も2件の分割出願が審査係属中で、今後状況の変化に応じて補正して権利化することが可能な状態になっています。アップル訴訟での経験と収益を活かして適切な知財管理を目指されているようです。

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