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FRBは現状維持を決定、利下げ見通しは維持

久保田博幸金融アナリスト
(写真:ロイター/アフロ)

 米連邦準備制度理事会(FRB)は19、20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25~5.50%で据え置くことを決定した。据え置きは5会合連続となり、全会一致で決定された。

 同時に発表した金利・経済見通し(ドットチャート)では、2024年末が4.6%と年内に0.25%の利下げ3回分を織り込む水準となり、一部で予想された2回分となるのではとの見方とはならなかった。

 ドットチャートではFRB当局者19人中10人が年内に少なくとも計0.75%(0.25%三回分)の利下げを想定していることが示された。昨年12月時点に示された見通しでは、11人が計0.75%の利下げを示していた。

 パウエル議長は会合後の記者会見で、年初以降の指標がインフレの高止まりを示したものの、全体的なストーリーは変わっていないと強調した。利下げ時期の決定は今後入手される一段のデータ次第とし、慎重に進めたいという考えを改めて示した。

 新型コロナウイルス禍への対応で大量に購入した米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の保有額を圧縮する措置についてパウエル議長は、かなり早いうちにペースを緩めることが適切になるとも述べていた。

 これを受けて20日の米国株式市場では、予想通り3回程度の利下げの可能性が意識され、米経済がソフトランディングに向かうとの期待も出ていたことで、ダウ平均、ナスダック、S&P500種の三指数ともに過去最高値を更新した。

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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