米財務省が11月17日に発表した9月の国際資本収支統計における米国債国別保有残高(MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES)によると、日本は引き続きトップを維持していた。

MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES

 米10年債利回りは7月末にかけて低下基調となっていたが、8月4日あたりを起点として今度は上昇基調に転じていた。

 7月31日に格付け会社のフィッチは米国の債務格付け見通しを安定的からネガティブに引き下げた。

 8月11日にはロシア政府が世界初のコロナワクチンを承認したと報じられ、米10年債利回りは0.6%台に上昇した。その後、一時0.7%台に。

 ファイザーが独企業と共同開発中のコロナワクチンの治験の結果次第では、早ければ10月にも当局に審査を申請する見通しを示し、これらも好感された。その後は9月末にかけて、0.6%台後半での推移が続いた。

 9月の海外投資家の米国債保有額は、7兆710億ドルと8月の7兆830億ドルからさらに減少した。米国債の過去最大規模の増発による需給への影響や、景気の回復期待、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から、利益確定売りに押された格好か。

 あらためて国別の米国債保有残高を確認すると、9月の日本の米国債保有額は1兆2762億ドルとなり、前月比で22億ドルの減少となったが、引き続きトップは維持した。これに対して、2位の中国は1兆617億ドルとなり、前月比で63億ドルの減少となった。これは2017年2月以来の低水準だとか。また、アイルランドが大きく売り越していた。

 上位10か国の米国債保有額は下記の通り。

国、米国債保有額、前月比(単位、10億ドル)

日本(Japan) 1276.2 、-2.2

中国(China, Mainland) 1061.7、-6.3

英国(United Kingdom) 428.9 、9.0

アイルランド(Ireland) 315.8 、-19.5

ブラジル(Brazil) 265.1、0.1

ルクセンブルク(Luxembourg) 262.5 、-6.3

スイス(Switzerland) 255.3 、+2.2

香港(Hong Kong) 245.5 、-5.4

ケイマン諸島(Cayman Islands) 231.6 、+2.7

ベルギー(Belgium) 218.1 、+3.1