中国スマホメーカーのシャオミ、今度は自転車を発売 取り扱い商品は電子機器から家電など実に多岐

最新スマートフォン「Mi 5」を発表するシャオミの雷軍(Lei Jun)CEO(写真:ロイター/アフロ)

米ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、中国のスマートフォンメーカーであるシャオミ(小米科技)はまもなく傘下企業を通じて、スマート自転車と呼ばれる、ハイテク機能を搭載した自転車を発売するという。

シャオミは直販サイトで、スマートフォンをはじめとする電子機器や生活家電などの商品を販売している。先頃は、出資する中国の新興企業を通じて電動立乗り二輪車も発売しており、同社の取り扱い商品は多岐にわたっている。

ウォールストリート・ジャーナルによると、今回のスマート自転車もそうした製品多角化戦略の一環という。

自転車市場に参入

今回発売する自転車はシャオミが出資する「IRiding」という新興企業が立ち上げる製品。フレーム素材にカーボンファイバーを用いる軽量ロードバイクで、こぐ力を測る各種のセンサーやメーターが装備されており、自動車愛好者やプロに向けるという。

この自転車の価格は3000ドル(約34万円)。かつて自転車王国として知られ、今では自動車がそれに取って代わりつつある中国では、人々を驚かしそうな製品だと、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

また同紙によると、シャオミは価格が450~550ドルと、より手頃な電動アシスト自転車を自社ブランドで発売する計画。これらの製品で同社は自転車市場に参入するという。

年間で首位を維持するも、ライバルが猛追

米国の市場調査会社IDCによると、シャオミの中国における昨年1年間のスマートフォン出荷台数は6490万台で、同社はメーカー別出荷台数ランキングで前年に続き首位となった。

その一方で、シャオミは昨年掲げていた8000万台~1億台というスマートフォンの販売目標を達成できなかった。

そうした中、昨年10~12月期の中国におけるシャオミのスマートフォン出荷台数は、中国ファーウェイ(華為技術)、米アップルに次ぐ3位となり、同社は激化する市場競争の影響を大きく受けている。

一方でシャオミは、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インド、インドネシアなどのアジア諸国や、ブラジル、米国、欧州(英国、ドイツ、フランス)に進出しており、直販サイトを通じて小型電子機器にとどまらない小売り事業を展開している。

空気清浄機や浄水器、乾電池も取り扱う

例えばその直販サイト「Mi Store」には、スマートフォンのほかタブレット端末、モバイルバッテリー、フィットネスバンド、ヘッドフォンなどがあるが、テレビや空気清浄機、浄水器、体重計といった家電・生活機器もある。

また昨年は、同社が出資するNinebot(九号机器人)という新興企業が電動立乗り二輪車で知られる米セグウェイを買収し、その後、小型の電動立乗り二輪車「九号平衡車」発売した。シャオミはこの製品を中国の直販サイトで1999元(約3万5000円)で販売している。

Ninebotの電動二輪車同様にこれらシャオミが販売する商品は、その多くが出資するパートナー企業の製品。シャオミはこうして商品種を拡大し、ライフスタイル全般をカバーするブランド企業を目指している。

ただ、その取り扱い商品には乾電池や電源タップといった、スマート製品あるいはハイエンド製品とは呼べないものも少なくない。

こうしたシャオミの幅広い多角化戦略については、その効果を疑問視する業界関係者も少なくないとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

JBpress:2016年3月16日号に掲載)