開始からひと月が経ち、新作アニメもすっかり出揃った2024年冬クール。

放送前から注目を集めていた「ダンジョン飯」をはじめ、前クールから継続放送中の「葬送のフリーレン」や「薬屋のひとりごと」も、引き続き根強い人気をみせています。

そんな中、多くの人が予想できなかったダークホース的作品が、じわじわと視聴者を増やし続け、毎週SNSを賑わせているのをご存知でしょうか。

作品の名前は「勇気爆発バーンブレイバーン」。

タイトルだけでもインパクトの強い本作は一体どんな作品で、現在どう話題になっているのでしょうか。

■勇気爆発バーンブレイバーン

本作は、「ウマ娘」などでお馴染みのCygamesとロボットアニメ好きに知らぬ人はいない大張正己氏が贈るオリジナルアニメ。

物語は、ハワイ オアフ島で合同演習を行う各国軍が、突如宇宙から飛来した所属不明機による強襲を受けるところから始まります。

次々と撃破される仲間達を前に、為す術はないかと思われたその時、陸上自衛隊所属の主人公の前に現れた存在こそが、謎の人型ロボット・ブレイバーンだったのです。

■盛り上がりの様相:初回と主題歌のインパクト

実は本作、放送前からタイトルやそのロゴは公開されていたものの、始まった第1話本編のブレイバーン登場までは、ミリタリー要素の強いシリアス寄りなロボットアニメの雰囲気が漂うものでした。

そんな中、急に始まるどこか懐かしくどこか突飛で、みていて元気になる上記OPのようなロボットアニメへの変貌は特に、本作に触れた人々に強い衝撃を与えたのでしょう。

噂は瞬く間にアニメ好きの間に広がり、たちまち話題になっていきました。

新作アニメも出揃い、皆が視聴作品を吟味する中、本作をノーチェックだった人達も噂やオススメをうけて徐々に視聴を開始。

誰も先を知らないオリジナルアニメなこともあってか、放送の度にリアタイ感想や考察、随所に現れるミリタリー要素への反応も盛り上がり、SNSでも毎週のようにトレンドを賑わせています。

そんな本作の盛り上がりは主題歌のアニソンにまで及んでいきました。

一度聞いたら頭から離れないOP主題歌は、オリコンはじめ、Billboard JAPANなどのランキングに度々浮上し、YOASOBIやAdo氏といった名だたるアーティストの中に混じる“ブレイバーン”の文字も、人々の間に衝撃を走らせています。

人気原作の作品が、魅力的なアニメ化との相乗効果で大きな盛り上がりを生む一方で、本作はじめ、たとえば少し前ですが「リコリス・リコイル」や「PUI PUI モルカー」など、放送するまで何が起こるか分からないオリジナルアニメも予想を超える盛り上がりをみせるといった出来事からは、改めて日本のアニメ作品の層の厚さと、表現やジャンルの多様さを感じることもできます。

この先物語はどう動いていくのか、今期驚きの盛り上がりをみせる本作の行く末と人々の盛り上がりからは、まだしばらく目が離せそうにありません。