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キュアウィング登場も話題の「ひろがるスカイ!プリキュア(ひろプリ)」今から視聴でも間に合う?

小新井涼アニメウォッチャー
AnimeJapan 2023展示(筆者撮影)

現在放送中の「プリキュア」シリーズ最新作「ひろがるスカイ!プリキュア(ひろプリ)」。

昨日放送の最新話では、初の男子レギュラープリキュアであるキュアウィングがついに登場し、SNSでも軒並み関連ワードがトレンドを埋めるほど改めて話題となりました。

しかし中には、気になっているけど実はまだ視聴できていない人や、珍しい2月放送開始作品ということで、うっかり初回を見逃してからそのままという人もいるかもしれません。

本作は今どのあたりまで進み、今からでも最新話に追い付くことはできるのでしょうか。

■これまでの「ひろプリ」

本作は、人や妖精などが平和に暮らす異世界(スカイランド)のプリンセスが怪物にさらわれ、不思議な穴から我々の暮らす社会に似た別の世界(ソラシド市)に落ちてくるところから始まります。

プリンセスを助けて共に穴から落ちてきたスカイランドの女の子・ソラや、ソラシド市に住む女の子・ましろがプリキュアとなり、忍び寄る魔の手からプリンセスを守りつつお城に帰そうと奔走する中で、様々な出会いや成長をする姿がこれまで描かれてきました。

そして今回、本作3人目となるプリキュア・キュアウィングに変身したのは、スカイランドから迷い込んだ、とある特別な能力を持つ種族の男の子・ツバサ。

このキュアウィングは、2月はじめに登場が発表されてからこちら既に注目が集まっていただけあり、放送当日も前述の通り、SNSでは大いに話題となりました。

日本と同様に配信が行われている海外に向けたお知らせや英語の関連ワードでの検索結果をみてみても、早速世界でも様々な反響やファンアートが生まれている様子が見受けられます。

■今からでも間に合う?

「プリキュア」シリーズは、四半期単位で始まる他の多くの作品と違い、2月から放送がスタートする珍しい作品です。

そのため、今はまさに春クールがスタートしたばかりの時期ではありますが、本作は昨日の放送を含め、既に9話分の放送が終わっています。

1クールものであれば終盤近い話数ですが、しかしそこは毎年1年(4クール分)放送が行われる本シリーズ。

毎年40話以上放送されるうちで考えると、実はまだまだ始まったばかりでもあります。

現に3人がプリキュアに変身してはいますが、既に発表されているプリキュア・キュアバタフライに関しては、まだ初変身回は放送されていません。

「プリキュア」シリーズも、数年前から様々なサービスで定額見放題での視聴ができるようになり、YouTubeの公式チャンネルでは期間限定の無料見逃し配信も行われている現在。

今からでももちろん最新話に追い付くには遅くないですし、むしろ2クール、3クール…と放送が進んでしまう前に、話題になったのを機に視聴を始めてみるには絶好のタイミングでもあると思います。

初の男子レギュラープリキュアということで、キュアウィングには特に注目が集まっていますが、実は本作には他にも、センターのプリキュアが初の水色であったり、新成人である18歳のプリキュア(前述のキュアバタフライ)が登場予定など、20年の歴史を積み重ねてきたシリーズだからこその新しい試みが随所に散りばめられていることにも注目です。

様々な特徴を持つ4人のプリキュアが集まった時に、これから10ヶ月近く描かれていく1話1話の物語でどんな化学反応が起きていくのか期待も高まります。

AnimeJapan 2023展示(筆者撮影)
AnimeJapan 2023展示(筆者撮影)

シリーズ全体としても20周年を迎え、先月には、20周年施策のひとつとして、これまでのメイン視聴層である子供達だけでなく、大人達にも向けた映像作品の制作が発表されるなど、注目のニュースに事欠かない「プリキュア」シリーズ。

現行シリーズからも、シリーズ全体の展開からも、益々目が離せそうにありません。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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