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今更聞けないあの話題作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」実は追い付くなら今がチャンス?

小新井涼アニメウォッチャー
(提供:イメージマート)

話題の「ガンダム」シリーズ最新作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。

放送開始から毎週のようにSNSを賑わせ、この日曜日に放送された衝撃の第1クール最終回も、関連ワードがしばらくトレンドを席巻するほどの大反響をみせました。

こうした盛り上がりをみて、実際に視聴はしていなかったものの気になっていたという方も、少なくないのではないでしょうか。

実は、最終回を迎えたばかりの本作ですが、追いつくならば今が絶好の機会でもあります。

  • ※以下核心的なネタバレはありませんが、本作第1クール全体の概要に触れています

■今更聞けない「水星の魔女」とは:新しい、けれど確かに「ガンダム」な本作の魅力

「ガンダム」シリーズ最新作にして、実に約7年ぶりのテレビシリーズである本作。

第1クールでは、宇宙産業の大手企業が経営する特殊な学園を主な舞台に、パイロット科に編入した主人公の少女が、学園内外に渦巻く企業間/派閥間の陰謀や策略に巻き込まれながらも、自身の愛機や仲間達と共に、訓練や戦い、果ては学生起業にまで挑む姿等が描かれてきました。

こうしたストーリーからも窺える通り、本作序盤はシリーズでも珍しい学園モノ色も強く展開していたのが特徴です。

個性的なキャラクター達が繰り広げる衝突や恋愛模様はみる人を夢中にさせ、“戦争”や“迫害”といった重めの要素も、学園内での“決闘”や“スクールカースト”としてややソフトに描かれることで、シリーズにあまり親しみの無かった人にまで視聴の間口を広げ、本作が“初ガンダム”となる新しい視聴者層が多数生まれたことも盛り上がりの一因となりました。

しかし、だからといって「ガンダム」らしさが無くなった訳でもなく、どこか不穏ながらも全体的に明るめであった本作だからこそ“効く”ヘビーさもしっかりと待ち受けています。

■追い付くなら今がチャンス

そうして、放送開始から最終回まで盛り上がり続けてきた本作ですが、実は物語自体はまだ完結を迎えておらず、今年4月から続きとなるSeason2がスタート予定です。

最終回を迎えたばかりで“追い付くチャンス”といったのもこのためで、春から始まるSeason2に向け、この三か月の間にVODアンコール放送※等を通して最新話まで追い付いておくには絶好のタイミングとなっています。

  • ※注:2023年1月6日深夜より放送開始済

更にここでポイントとなってくるのが、本作が漫画原作等のないオリジナルアニメであること。

原作をあたるなどして先の展開を知ることは誰にもできないので、今追い付いておけばSeason2スタート時に足並みを完全に揃え、先の展開にハラハラしながら感想や考察が飛び交う毎週の盛り上がりを、一緒になって楽しむこともできるのです。

往年の有名シリーズでありながら、ここにきて更なる新しい盛り上がりをみせる「ガンダム」シリーズの展開からは、これからも目が離せそうにありません。

4月のSeason2放送までの今のタイミングに、ぜひ追い付いてみてはいかがでしょうか。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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