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今更聞けない気になるあの作品…今夜最新話放送、まだまだ追い付くには遅くない話題の「呪術廻戦」とは?

小新井涼アニメウォッチャー

(筆者撮影)

「鬼滅の刃」のヒット以降、これまで以上に、話題のアニメや漫画へ世間からも熱視線が集まるようになりました。

そんな中、昨年秋のアニメ放送開始以降、現在話題を集め続けているのが「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」です。

とはいえ、町中やテレビ、ネットやSNSのトレンドなどで度々目にしたことはあるけれど、『実はまだみたことがないんだよね』という方も少なくないかもしれません。

そんな人でもまだ間に合う、むしろ今こそまさに見どころな、本作の内容や反響、見どころを、特にアニメに焦点をあてながらご紹介します。

■「呪術廻戦」とは

週刊少年ジャンプで連載中の芥見下々(あくたみ げげ)氏による漫画を原作とする本作は、日常に”呪い”が潜み、実際に人を死へと導いている現代の日本を舞台に、その呪いを”同じ呪いをもって祓う人々”の戦いを描いたダークアクションファンタジーです。

とある出来事から”呪いの王”をその身に宿してしまった高校生の主人公は、対・呪いの専門機関である高等専門学校に編入し、学友や職員達と共に様々な事件を解決しつつ、修行を重ね、呪いと人間の命運を巡る壮絶な戦いに身を投じていきます。

■アニメ化以降の反響

元々人気の高い作品でしたが、昨年2020年秋のアニメ放送開始以降、その知名度と盛り上がりは爆発的に高まり、特に最近は様々なメディアで度々取り上げられるようにもなりました。

書店では原作漫画が売り切れ続出、その売れ行きは40日間で1000万部の上乗せという異例の伸びを経て現在累計発行部数が2500万部を突破しています。※2019年11月のテレビアニメ化発表時からは既に10倍

最新のアマゾンで売れたコミックランキング では、1位から16位までを関連書籍が独占。各所コラボの初日は関連ワードが軒並みトレンド入りし、放送開始以降の反響もあってか、今月から新たにオリジナルPodcastが配信開始されるなど、今まさに、リアルタイムでその盛り上がりが膨らみ続けている状況です。

■『なぜ今から?』むしろ今こそ追いついて欲しい

だからといって『今これだけ流行っているのでみてみましょう』という訳ではなく、何故今こそチェックしてみて欲しいのかというと、今月から始まったアニメ第2クール目が、特にアニメとしても堪能してほしい見どころを迎えているからです。

現在アニメで放送されているのは、主人公が所属する対呪いの高等専門学校と、姉妹校との“交流会”。

これだけみるとなんだか牧歌的ですが、内実は一部命懸けのバトルに次ぐバトルの中、魅力的ながらも個性的すぎるキャラクター達が掘り下げられ、本作アニメで特に高い評価を集めている痺れるようなアクションシーンが、毎回これでもかと繰り広げられている熱いエピソードなのです。

本作アニメが現在、国内外から高く評価されている理由のひとつとして、個性的なキャラクターや複雑ながらも惹きこまれる設定や世界観、切なさから興奮までふり幅広く展開される物語という原作の確固とした面白さがまずあり、それが動きや色、時間や音響というアニメならではの表現でちょっとありえないくらい格好よく映像化されているという点があると思います。

今放送中のエピソードは、そんな本作のアニメとしての魅力が思う存分堪能できるエピソードでもあるのです。

とはいえ、これだけの説明だけでは、『とりあえず人気で面白いんだろうな』ということは分かっても、本作がどういった作品なのか、まだまだイメージを掴むのは難しいと思います。

そういう方には、難しいことは考えずに、まずは公式配信されている1分半のノンクレジットOPムービーをみてみるというのもオススメです。

第2クールのイメージや本作の世界観がぐっと詰まって魅力的に描かれたこの映像をみて、少しでも『あ、面白そう』と思ったら、ぜひ本編もみ進めてみてください。

上記の通り、内容や世界観は全く異なる作品ですが、「鬼滅の刃」のヒット以降、『とにかく面白いアニメや漫画に触れてみたい!』と探し求めている人にはぴったりな、“面白い原作漫画の魅力を最大限に映像化したアニメ”のひとつです。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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