連休中突如トレンド入りした”モルカー”って何?大人も思わず夢中になるストップモーションアニメの魅力

(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

この連休中にSNSで突如トレンド入りした”モルカー”というワード。

一体何のことだろうと、不思議に思って眺めていた人もいるかもしれません。

その正体は、現在放送中の「PUI PUI モルカー」というストップモーションアニメ。

見た目の第一印象からは意外に思われるかもしれませんが、これがこの週末、特に大人達の間で大いに話題となっていたのです。

本作は一体、どのような作品なのでしょうか。

■ストップモーションアニメ、「PUI PUI モルカー」とは

ストップモーションアニメとは、1コマごとに実写のパペットなどを少しずつ動かして撮影し、動いているようにみせる作品のことです。(プチプチ・アニメの「ニャッキ!」や、映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」などを思い浮かべていただくとイメージしやすいでしょうか)

本作では、モルモットが車(モルカー)になった世界を舞台に、モルカー達が車ならではのシチュエーションの中で大活躍する様子が、時に可愛く、時にハッとするようなキレをもって、CGは無しに描かれています。

■大人たちの心も掴む”ふわふわに潜む底知れなさ”

本作には、そんな羊毛フェルトでできたふわふわのモルカー達の愛らしさだけでなく、その表情や声にどことなく漂う虚無や哀愁、実はその中にリアルな人間が乗車しているという意外な描写(※)、車を運転する人が思わず共感してしまうエピソードなどが短い時間の中にぐっと詰まっていて、異なる角度から、みる人によって様々な感情や物語を読み取れる“底知れなさ”が潜んでいるのも特徴です。

それは本作が放送されている番組「きんだーてれび」をみる子供達だけでなく、大人達の心をも強く掴んだようで、2分40秒というサクッとみられる形態も相まって、この週末SNSを中心に、感想や考察、ファンアート等と共に瞬く間にその評判が広がっていきました。

※この部分ではピクシレーション(ストップモーションと違い、人形などではなくリアルな人間を被写体とした写真のパラパラ漫画のような映像が作れる手法)が使われています

■手掛ける方は…

そんな本作でテレビシリーズ初監督を務めるのは見里朝希氏。

近年のテレビアニメでは「けだまのゴンじろー」にて、デーモン閣下氏の歌う楽曲にあわせ、作品のコンセプトにどんぴしゃな素材を用いた癖になるエンディング映像を手掛けられています。

上記作品達で、パペットによるストップモーションアニメに惹かれた方々には、同じく見里監督が手掛けた短編「マイリトルゴート」もおすすめです。

こちらは一転、仄暗い深淵が覗けるやや大人向けの作品ですので、今後上映や配信の機会がありましたら、その際はぜひチェックしてみてください。

※ショッキングな描写も含まれますので苦手な方はご注意ください

現在「PUI PUI モルカー」は、平日朝7時30分~のテレビ東京系「きんだーてれび」内にて、毎週火曜日に放送中な他、バンダイチャンネルでは第1話を無料で視聴可能です。

YouTube公式チャンネルでは見里監督とライムスター宇多丸氏が登壇した本作関連イベントのアーカイブが配信中な他、公式HPには監督へのインタビューもあり、作品制作に関するお話も各所で知ることができます。

大人も子供も楽しめる、可愛くてでもそれだけじゃない味わい深さを持つ本作。

ですがもちろん無理に深く読み込もうとせず、ただただモルカーの可愛さを堪能してみるのもいいと思います。

気になった方はぜひ試しに一度、モルカーたちの世界を覗いてみてください。