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データが算出した今季のエンゼルスのプレイオフ進出確率は39.0%。世界一の確率は2.0%

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
エンゼルスのプレイオフ進出確率39%(写真:KIYOSHI MIO/USATS)(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 野球に関するデータ分析が進んでいるアメリカのメジャーリーグ。

 リーグ関係者も利用することで知られる『ファングラフス』が算出した2023年のエンゼルスの成績は、82勝80敗でアメリカン・リーグ西地区3位。プレイオフ出場の可能性は39.0%という数字が弾き出された。

地区優勝確率

 まずは『ファングラフス』によるアメリカン・リーグ西地区の予想成績を見てみよう。

1位:アストロズ(89.6勝72.4敗)

2位:マリナーズ(83.5勝78.5敗)

3位:エンゼルス(82.0勝80.0敗)

4位:レンジャース(81.2勝80.8敗)

5位:アスレチックス(68.2勝93.8敗)

 昨季のワールドチャンピオン、アストロズが頭1つ抜け出た存在であり、地区3連覇すると予想。60試合短縮シーズンだった2020年(地区2位)を除けば、アストロズは地区5連覇をしており、エースのジャスティン・バーランダーが抜けた今季も、王者に相応しい戦いぶりで地区優勝するのではとのデータが出た。

 その2020年に地区優勝を果たしたアスレチックスだが、一昨年途中から着手しているチーム再建の途中であり、今季も苦しい戦いが予想される。

 そして、昨季に躍進したマリナーズ、大谷翔平とマイク・トラウトが率いるエンゼルス、2年続けて大型補強に動いたレンジャースの3チームはほぼ同じような成績であり、この3チームの順位はどう入れ替わっても不思議ではない。

2023年アメリカン・リーグ西地区の各チーム地区優勝確率(データ:Fangraphs、表作成:三尾圭)
2023年アメリカン・リーグ西地区の各チーム地区優勝確率(データ:Fangraphs、表作成:三尾圭)

プレイオフ出場確率

 プレイオフ出場チームが増えて、メジャー30球団中12チームにプレイオフ出場権を与えられる昨今、地区優勝の価値は昔に比べて下がっており、エンゼルスは地区優勝をできなくても、ワイルドカードでプレイオフに出場できれば、「成功」と呼ぶことができる。

 『ファングラフス』のデータによると、アメリカン・リーグのプレイオフ第1から第3シードを占める各地区の地区優勝予想チームは、東地区がヤンキース(地区優勝確率44.1%)、中地区はガーディアンズ(42.2%)、西地区のアストロズ(58.4%)となっている。

 アメリカン・リーグのプレイオフ進出確率は以下の通り。

1位:ヤンキース(83.0%)

2位:アストロズ(82.1%)

3位:レイズ(69.3%)

4位:ブルージェイズ(67.7%)

5位:ガーディアンズ(54.1%)

6位:マリナーズ(48.0%)

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7位:ツインズ(46.4%)

8位:エンゼルス(39.0%)

9位:レンジャース(33.0%)

以下、省略。

 ハイレベルな戦いが行われそうな東地区のレイズとブルージェイズの2チームは、中地区優勝最有力候補のガーディアンズよりもプレイオフ出場確率は高い。

 ガーディアンズまでの5チームが確率5割超えを果たしており、マリナーズとツインズの2チームも5割に近い。

 ツインズとエンゼルスの予想成績はほぼ同じだが、プレイオフ出場確率では7.4%も差が出たのは、中地区のツインズは地区優勝確率が34.4%と比較的高かったため。

 ここでもエンゼルスがプレイオフ出場を勝ち取るための最大のライバルは、同地区のマリナーズとなりそうだ。

ワールドシリーズ優勝確率

 最後にワールドシリーズ優勝確率も見ておきたい。

 世界一の確率が最も高いのは、ブレーブスで14.6%。次いでパドレス(11.9%)とヤンキース(10.5%)の順になっており、10%を超えたのは、この3チームのみ。

 5%を超えているのは、アストロズ(9.9%)、メッツ(9.1%)、レイズ(6.1%)、ブルージェイズ(5.6%)、カージナルス(5.1%)、ドジャース(5.1%)。

 そして、エンゼルスの世界一確率は2.0%と弾き出された。

 ちなみにMLBは30チームあるので、優勝確率が平等と仮定して単純計算すると各チーム3.3%となる。

気になる的中率は?

 昨季の『ファングラフス』の成績予想を振り返ってみると、地区優勝チームを的中させたのは6地区中半分の3地区。

 プレイオフ出場チームは、12球団中9チームで、的中率は75%となかなか優秀だった。

 昨季のエンゼルスは地区優勝確率18.5%、プレイオフ出場確率44.7%だったが、ご存知のようにプレイオフ出場は逃した。

 今季が契約最終年で、シーズン終了後にはフリーエージェントとなる大谷となんとしてでも再契約したいエンゼルス。今季もプレイオフ出場を逃すようだと、大谷との再契約の望みも絶望となる。

 盟友のトラウトも「今季、勝つこと。プレイオフに進出すること。それがショウヘイの引き留めに役立つことは確か。彼の心の底に、我々は戦えるチームだという印象を植え付けられる」とプレイオフ出場の重要性を力説する。

 「ショウヘイがエンゼルスに入団してから6年目になるが、1度もプレイオフに進出していない。負けるのは嫌だ。みんなそう思っている。僕らチームがプレイオフに進出しなければならない年があるとしたら、それは今年だ」とトラウトは今季、プレイオフに出場する重要性を強調した。

大谷とトラウトは今季こそプレイオフに出場できるのか?(写真:KIYOSHI MIO/USA TODAY Sports)
大谷とトラウトは今季こそプレイオフに出場できるのか?(写真:KIYOSHI MIO/USA TODAY Sports)写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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