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メジャー復帰のパイレーツ・筒香嘉智 古巣ドジャース戦で苦手の速球を捉えて「ただいま二塁打」を放つ!

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
メジャー復帰戦で、代打二塁打を放ったパイレーツの筒香嘉智(撮影:三尾圭)

 ピッツバーグ・パイレーツとメジャー契約を結び、71日ぶりにメジャー復帰を果たした筒香嘉智が、8月16日(日本時間17日)に行われたロサンゼルス・ドジャース戦に代打で登場。ドジャースの守護神、ケンリー・ジャンセンからレフト線二塁打を放った。

 パイレーツに加入したばかりの筒香の出番は1点差を追う9回表1死走者なしの場面だった。真新しい背番号32番のユニフォームを着て左打席に入った筒香は、ジャンセンが投じた95.8マイル(約154.2キロ)のシンカーを捉えて、鋭い打球を左翼線へ打ち返した。

 メジャーでは苦戦していた速球を攻略しての二塁打。次打者が一塁ゴロを打つ間に三塁まで行き、同点のホームまで90フィート(約27.4メートル)まで迫ったが、最後の打者も一塁ゴロに倒れて、パイレーツのデビュー戦を勝利で飾ることはできなかった。

9回表に三塁まで進み、ジャスティン・ターナーと談笑するパイレーツの筒香嘉智(写真:三尾圭)
9回表に三塁まで進み、ジャスティン・ターナーと談笑するパイレーツの筒香嘉智(写真:三尾圭)

 パイレーツのデレク・シェルトン監督は「良い抑え投手を相手に、自分のタイミングでスイングできていた。良い打席だった」と筒香を評価。

 打球速度100.5マイル(約161.7キロ)の鋭い打球は、筒香の打撃の調子が良いことの証だった。

 実はこの試合、7回表に筒香の出番が回ってくる可能性もあった。

 0対0の7回表、3人目に打席へ入る投手の代打として、パイレーツ・ベンチは筒香とウィルマー・ディフォの2選手を代打要員として準備させていた。この回の先頭打者が死球で出塁して、2人目の打者も内野安打を放ち、無死走者1、2塁のチャンスを迎えると、シェルトン監督は小技のできるディフォを代打に選択。ディフォは期待通りに送りバントを決め、相手野手のエラーもあり、パイレーツが先制点を奪った。

 このときにマウンドにいたのは、100マイル超えの豪速球を投げるブラスダー・グラテロル。メジャー復帰の初打席で、この回も最速101.1マイル(約162.7キロ)を含む、100マイル以上の豪速球を7球も投げたグラテロルとの対戦を避けられたのは、筒香にとってラッキーだった。

7回表にベンチで代打に備える筒香(写真:三尾圭)
7回表にベンチで代打に備える筒香(写真:三尾圭)

 試合前には「100%の力を出すだけ」と語っていた筒香は、初戦から有言実行して、結果を残した。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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