ケガでオールスター辞退のダルビッシュの代役として、因縁の相手?シャーザーが8度目の球宴出場へ
自身5度目のオールスターに選出されていたサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が、腰と股関節の張りなどを理由にオールスターゲームの出場を辞退したとメジャーリーグ機構が7月10日(日本時間11日)に発表した。
発表によると、オールスターゲームの出場を辞退したのは以下の10選手。
先発投手
ダルビッシュ有(パドレス):ケガ
ジェイコブ・デグロム(メッツ):ケガ
ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ):前半戦最終戦に先発のため
ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ):前半戦最終戦に先発のため
救援投手
ライアン・プレスリー(アストロズ):産休リスト入り
捕手
バスター・ポージー(ジャイアンツ):ケガ
内野手
ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ):ケガ
カルロス・コレア(アストロズ):ケガ
外野手
ムーキー・ベッツ(ドジャース):ケガ
マイケル・ブラントリー(アストロズ):ケガ
ヒューストン・アストロズはオールスターに選ばれた4選手全員が出場を辞退しており、アストロズ以外の6選手は全てナショナル・リーグの選手。
パドレスのジェイス・ティングラー監督は「腰と股関節に張りがあり、その状態から考えるとオールスター出場は厳しい」と説明したが、「後半戦、最初の登板はできると思う」と故障者リスト入りは回避できる見通しだとコメント。オールスターの出場辞退は、大事を取ってのことであり、より良い状態で後半戦に臨むための決断である。
ダルビッシュのように深刻な故障ではないが、ケガを理由にオールスターを辞退した選手は他にもおり、ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツは、現地9日に行われた試合でフル出場。アストロズのホゼ・アルトゥーベとマイケル・ブラントリーも現地9日の試合でフル出場している。
なお、出場辞退者の代わりに選ばれたのは以下の10選手。
先発投手
マックス・シャーザー(ナショナルズ):8度目
ウォーカー・ビューラー(ドジャース):2度目
フレディ・ペラルタ(ブリュワーズ):初選出
タイワン・ウォーカー(メッツ):初選出
クリス・バシット(アスレチックス):初選出
捕手
ヤディアー・モリーナ(カージナルス):10度目
内野手
ティム・アンダーソン(ホワイトソックス):初選出
ジョーイ・ウェンドル(レイズ):初選出
ジャスティン・ターナー(ドジャース):2度目
外野手
ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ):2度目
ダルビッシュとシャーザーは現地8日に行われた試合で先発として投げ合ったばかりだが、その試合前にはワシントン・ナショナルズの公式ツイッター・アカウントが、シャーザーとダルビッシュの成績を比較しながら、シャーザーがオールスターに選ばれなかったことを疑問視するツイートをアップして、2人のエース同士による対決を盛り上げた。
「ダルビッシュ有は優れた投手であり、間違いなくオールスターに相応しい」との書き出しで始まるツイートは、2人の今季成績を比較しながら、防御率、奪三振率、FIP、三振比率の全てで勝るシャーザーがオールスターに選ばれなかったことに意義を唱えた。
しかし、ダルビッシュのオールスター選出は選手間投票によるもので、選手たちはサイ・ヤング賞に3度選ばれ、今季も成績の良いシャーザーよりも、ダルビッシュを高く評価したのだから文句を言っても仕方ない。
ダルビッシュがオールスターへの出場を辞退したことによって、シャーザーが8度目となるオールスターへの切符を手にした。