Yahoo!ニュース

通算9オーバーの原英莉花 「どんなに悪い結果でも、私は挑戦し続けます」と米挑戦続行を宣言

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
ホールアウト後、コースに向かって一礼する原英莉花(撮影:三尾圭)

 女子ゴルフのメジャー大会、『ANAインスピレーション』に参戦した原英莉花は2日間で通算9オーバー、参加119選手中113位タイで予選落ちしたが、「どんなに悪い結果でも、私は挑戦し続けます」とアメリカツアー挑戦持続を誓った。

 1日目は6オーバーで最下位、「ビッグスコアを出して予選通過と思い、気持ちはすごく入っていた」と巻き返しを目指して臨んだ2日目も気持ちとは裏腹に2バーディー、5ボギーと出入りの激しいゴルフで3オーバー、通算9オーバーとメジャー大会の壁に跳ね返された。

 日本でも下部ツアーから這い上がってきた原は、ゴルフで何度も悔しさを味わってきたが、その悔しさをバネに日本のメジャー大会を制覇。

 「日本の女子オープンとか初めて出場したときは本当にボロクソにやられて……。何年も予選落ちを続けて、この大会で勝ちたいと思ってやり続けていたことが、昨年の結果につながったので、諦めない気持ち、常に結果にこだわって戦う気持ちが大事」

 海外のメジャー大会は19オーバーで予選落ちした昨年12月の『全米女子オープン』に続く2度目の参戦となったが、またしても世界との実力の違いを見せつけられた。

 それでも原は落ち込む素振りをみせずに、アメリカ挑戦を訴えた。

 「(アメリカでは)恐れ恐れの部分もあるので、まだ悔しいという次元ではないかもしれないけど、予選通過くらいはしたいし、悔しい気持ちは私にもあるので、成長していけるように前を向いて頑張っていきたい。どんなに悪い結果でも、私は挑戦し続けます。何て言われようと頑張りたい」

アプローチショットがカップインせずに悔しがる原英莉花(写真:三尾圭)
アプローチショットがカップインせずに悔しがる原英莉花(写真:三尾圭)

 「(日本の)賞金女王にもなりたかったけど、(アメリカで)戦いたいなとも思う。若いうちに(アメリカに)来たいなと思ったので、もしアメリカで戦うチャンスがあれば、こっちに来てやりたい。こっちに来て、自分の中で踏ん切りがついたら、日本で賞金女王を目指して戦いたい。まだまだ先は長いので、いろいろと1分、1秒ごとに私は変わっていくので、どうなるかは分からないですけど、その場その場で自分がベストと思う選択をしていきたい」

 野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケーなど数多くの日本人選手のアメリカ挑戦を20年以上に渡って近くで見てきた筆者は、日本人がアメリカに挑戦するならば、年齢が若ければ若い方が良いと強く信じている。環境、スタイルの違いに慣れるのはもちろんのこと、アメリカのスポーツ界で成功するには、アメリカのスポーツ文化を理解することも大切だ。

 今年22歳になった原がアメリカに本格的に挑戦するのであれば、今がベストなタイミング。原が本気でアメリカ挑戦に取り組めば、アメリカでも成功できるだけのポテンシャルを備えている。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

三尾圭の最近の記事