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アプローチに苦しんだ渋野、予選通過に1打及ばずも成長を実感

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
1打差で予選通過を逃した渋野日向子(撮影:三尾圭)

 米女子ゴルフのメジャー大会第1戦、『ANAインスピレーション』の予選ラウンド第2日が4月2日(日本時間3日)に行われ、初日はイーブンパーで49位タイだった渋野日向子は、2バーディー、4ボギーの2オーバーとスコアを落とし、予選通過のカットラインに1打及ばず予選落ちした。

 「ティーショットは安定していましたが、グリーンが止まらずにアプローチをミスして、ボロが出てしまった。アプローチがダメダメ」と渋野は2日目のラウンドを振り返る。

 初日に続いて、2日目もティーショットは安定していたが、アプローチに苦しんだ。

 フェアウェイキープ率は2日続けて85.7%を記録。2日続けて85%以上だったのは、参加した119選手中3人しかいなかった。

 ティーショットが良くても、アプローチがダメだったために、パーオン率は50%。35度を超える暑さで固くなったグリーンでボールが止まらずに苦しんだ。

 「そういうところでボロが出て、こういう結果になって悔しい。もうちょっといろんな攻め方があったと思う。そういうところをこれから勉強していかないと」

 「ギリギリの位置にいるのは分かっていた」と、後半に入ってからは予選通過ラインを意識しながらプレー。残り3ホールの15番までは予想予選通過ラインの1オーバーを保っていたが、16番で約2メートルのパーパットを外してしまった。

 「16番のパーパットを外した時は、17、18番どっちかで(バーディーを)取るぞと思っていたけど、うまくいかず苦しい一日でした」

 「結果に関してはすごく悔しい」と『悔しい』という言葉を何度も口にした渋野だが、「ひとつひとつ内容を考えると、日本にいる時と比べて、成長しているところはたくさんある」とメジャー大会を戦う中で自らの成長も実感した。

 「そういうところにフォーカスして、これからもっとレベルを上げていけるように。あとは今回足りなかったところを練習していけば、アメリカツアーで戦えると思う」

 スイングを変え、クラブセッティングも変えて臨んだ今季のメジャー第1戦は予選落ちという結果に終わったが、学ぶことも多い2日間でもあった。まだまだ成長過程にあるメジャー・チャンピオンの渋野は、この経験を糧にさらに強いゴルファーになっていくことだろう。

渋野日向子はアプローチショットを「ダメダメだった」と振り返った(写真:三尾圭)
渋野日向子はアプローチショットを「ダメダメだった」と振り返った(写真:三尾圭)

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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