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"一般ピープル"渋野、「王者感満載」のメジャー王者とのラウンドで、「すごく良い」イーブンパー発進

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
初日にラウンド後にBヘンダーソンとグータッチをする渋野日向子(撮影:三尾圭)

 女子ゴルフのメジャー大会、今季第1戦となるANAインスピレーションに参加した渋野日向子は、初日を2バーディー、2ボギーのイーブンパー(49位タイ)で回り、「すごく良かった」と納得の表情をみせた。

 2019年の全英女子の王者で、20年の全米女子でも4位と健闘した"メジャー・チャンピオン”の渋野は、2016年全米女子プロ優勝のブルック・ヘンダーソン、19年同大会覇者のハナ・グリーンとのメジャー王者トリオでラウンド。

 同じメジャー王者ながらも「私は自分は一般人、一般ピープル」と謙遜した渋野は、ヘンダーソンとグリーンと一緒に回って「(2人は)王者感満載で勉強になった。私は見せつけたところはなかった」との感想を口にした。

 自らのゴルフに対しては、「今日は全体的に安定したゴルフができたし、ティーショットのフェアウェイキープ率が高く、その分、特に大きなミスがなかったので本当に良かった」と振り返ったように、ティーショットが安定。14ホール中12ホールでフェアウェイをキープして、フェアウェイキープ率は85.7%を記録。全体でも3位タイとドライバーショットは非常に好調だ。

 ドライバーの平均飛距離はヘンダーソンが307ヤード、グリーンも286ヤードに対して、渋野は266ヤードと距離では敵わなかったが、キープ率はヘンダーソンとグリーンの64.3%を大きく上回った。距離ではなく正確性で勝負した渋野は、18ホール中12ホールでパーオンして、こちらも11ホールのヘンダーソンとグリーンを僅かに上回った。

ドライバーショットが安定していた渋野日向子(写真:三尾圭)
ドライバーショットが安定していた渋野日向子(写真:三尾圭)

 インスタートの前半は驚異のフェアウェイキープ率100%で、パー5の2番ホールではドライバーショットをバンカーに入れてしまい、この日初めてフェアウェイを外してしまったが、そこから見事なリカバリーを見せてバーディーを奪った。

 この日の課題として残ったのは、ボギーを2つ記録したショートホールでのティーショット。4つのショートホールで、3度もグリーンを外した点は修正したい。

 「今日よかった部分をしっかり突き通し、悪かった部分をこれから練習で修正して、明日以降もやるべきことをしっかりやり通し、いいスコアで上がれるようにしたい。明日も自分の納得のいくゴルフができるように頑張りたい」と口にした渋野。

 2日目は午後スタートで、日本時間3日午前4時22分にティーオフする。

バンカーショットを打つ渋野日向子(写真:三尾圭)
バンカーショットを打つ渋野日向子(写真:三尾圭)

 

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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