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ジャイアンツを選んだ山口俊が春季キャンプで競争する相手は?

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
サンフランシスコ・ジャイアンツと契約した山口俊(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 トロント・ブルージェイズから自由契約となっていた山口俊が、サンフランシスコ・ジャイアンツと契約を結んだと球団が2月20日(日本時間21日)に発表した。

 契約はマイナー契約だが、招待選手としてメジャーリーグのキャンプに参加して、開幕ロースター入りを目指す。

 山口も20日に自身の公式インスタグラムで、「San Francisco Giantsに契約決まりました!メジャー契約できるように頑張ります!」と新天地でのキャンプに臨む決意を綴っている。

 現時点でジャイアンツのメジャー40人枠は、投手が20人、野手も20人の合計40人と枠が埋まっているが、山口が目指すのは40人枠の先にある、ベンチ入りの26人。

 2005年に読売巨人軍でプレー経験もあるジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督は、山口と契約を結ぶ数日前に「可能性を秘めた投手を何人かキャンプに招待しているので、興味深い競争が起こると思う」とコメント。招待選手から開幕ベンチ入りを射止める投手が出てくることを期待している。

 山口がまず勝ち抜くべき争いは、同じ立場のキャンプ招待選手の中から抜け出ることだ。

今春のキャンプにジャイアンツが招待した主な投手。成績はメジャー通算(表作成:三尾圭)
今春のキャンプにジャイアンツが招待した主な投手。成績はメジャー通算(表作成:三尾圭)

 この中でメジャーでの実績がずば抜けているのがメジャーで7年間、通算241試合に登板しているドミニク・リオン。ブルージェイズでプレーした2017年には65試合に登板して、防御率2.56、11ホールドを記録した。ただし、好成績を残したのはこの17年とメジャーにデビューした14年の2年間だけで、あとの5シーズンは全て防御率が4.50以上、6点台を超えたシーズンも3度ある。

 ジェームス・シャーフィーはアリゾナ・ダイヤモンドバックスの一員としてメジャーにデビューした2017年に登板した11試合全てで無失点に抑え、翌18年も15試合で防御率1.65と安定していた。しかし、19年は防御率が6点近くまで跳ね上がり、昨季はメジャーでの登板機会が1度もなかった。

 ロサンゼルス・エンゼルスで大谷翔平の同僚だったニック・トロピアーノは、主に先発投手として起用されてきた。メジャー6年目で初めて先発機会のなかった昨季は、7試合に登板して防御率1.15と中継ぎへの適正も示した。

 そして、ジェイ・ジャクソンは2016年から18年に広島東洋カープ、昨季は千葉ロッテマリーンズで投げていた日本球界経験者だ。

 昨季の山口は好不調の波が大きく、7月は2試合で防御率36.00、WHIP6.00、9月も9試合で防御率11.77、WHIP2.23と大崩れしたが、6試合に登板した8月は防御率1.54、WHIP0.86と素晴らしかった。

 今春のキャンプで昨年8月に見せたような投球を披露できれば、招待選手の争いに勝ち、開幕メジャーを手にできるはずだ。

メジャー復帰を目指す山口俊
メジャー復帰を目指す山口俊写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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