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エンゼルス・大谷翔平、今キャンプ初ブルペンに「去年より全然いい」と好感触

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
ブルペンで投球練習をする大谷翔平(写真提供:Angels Baseball)

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、春季キャンプ2日目となった2月18日(日本時間19日)に今キャンプ初となるブルペンでの投球練習を行い、「去年と比べて腕の感じは全然いい」と手応えを感じた。

 新たに加入した日系アメリカ人捕手のカート鈴木を相手にブルペンで27球を投げた大谷は、「体調もいいですし、患部も馴染んできている感覚は去年よりも強く、自分の身体になってきている。全体のモーション的にも去年よりもいい。投げ心地も上がってきている」と今春初のブルペン投球を振り返った。

 キャンプ前の練習では95マイル(約153キロ)を超える球を投げたと報じられたが、球団の発表によるとこの日の最速は90マイル(約144キロ)。

 「ユニフォームを着ての初日だったので、(球速に関しては)なにも心配ない」と今の時点では球速は気にしていない。

 それでも、「持ち味はストレートだと思うので、一番はそこが基準になってくる。ストレートがしっかりと投げられれば、他の球種も投げられる」とストレートにこだわる姿勢は貫いている。

 キャッチボールをするときや、ブルペンで投球練習をするときには、右腕に黒いサポーターのようなものをつけているが、「あれは保護するものではなくて、腕にかかるストレスなどを測るもの。データを集めて、自分が一年間回るのに、一番良い登板間隔とか球数を探していこうというもの」と大谷は説明。

腕へのストレスを計測するセンサーを右腕につけるエンゼルスの大谷翔平(写真提供:Angels Baseball)
腕へのストレスを計測するセンサーを右腕につけるエンゼルスの大谷翔平(写真提供:Angels Baseball)

 昨オフは2019年シーズン終盤に受けた左膝手術の影響で、「膝のリハビリがメイン」で、「しっかりと強化するメニューはできなかった」と満足いくトレーニングができずにキャンプに突入。キャンプも新型コロナウイルスの影響で途中で打ち切りとなり、思うような調整ができずにシーズンに臨んだ。

 「去年はあまり実戦では投げていない。実戦の中での技術は実戦で磨くしかないので、(今春は)どんどん投げて、磨かれていければいいのかなと思っています」

 今オフは早めの調整に取り組み、「ブルペンも例年より早く入っていたし、打撃もライブBP(実戦形式の打撃練習)をやってきた。あまりキャンプ前にやったりしないんですけど、そういう練習も多かった。ジャンプやスプリント、ウエイトトレーニングで下半身も強化した」とオフの練習方法を明かした。

体重102キロでキャンプに臨むエンゼルスの大谷翔平(写真提供:Angels Baseball)
体重102キロでキャンプに臨むエンゼルスの大谷翔平(写真提供:Angels Baseball)

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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