絶対王者の4連覇を阻止できるか?12.16社会人アメフト王者決定戦JXBで富士通とパナソニックが激突

JXBで対戦する富士通とパナソニック。写真は2015年のJXB(三尾圭撮影)

 社会人アメリカンフットボール(Xリーグ)の年間王者決定戦、第33回ジャパンXボウル(通称JXB)が12月16日(月)に東京ドームで行われる。3連覇中の「絶対王者」富士通フロンティアーズに活動休止明けのパナソニック・インパルスが挑む。

 絶対王者のフロンティアーズはJXBに7年連続での出場。2010から13年のオービック・シーガルズ以来となる史上2度目の4連覇を狙う。

 ここ数年のフロンティアーズは頭1つ分、いや2つ分以上抜け出した圧倒的な強さを誇る。2015年のJXBではJXB史上最多得点差となる45点差で圧勝。17年のJXBでもJXB史上最多得点の63点を上げて頂点を制した。

 今季は負けなしの7戦全勝で、奪った得点が325点に対して失点は僅か83点。オフェンス、ディフェンスの両面でリーグ最強の陣容を揃え、「富士通はセカンドチーム、サードチームが別チームとして作れるくらいに強い」とインパルスのデビッド・モトゥ主将が語るように選手層が厚いチーム。昨シーズンも負けなしで、現在22連勝中だ(プレシーズン的な意味合いを持つ春季シーズンを除く)。

22連勝中の絶対王者フロンティアーズを支えるチアリーダー「フロンティアレッツ」(三尾圭撮影)
22連勝中の絶対王者フロンティアーズを支えるチアリーダー「フロンティアレッツ」(三尾圭撮影)

 対するインパルスは2017年シーズンのリーグ最優秀選手に輝いたクォーターバックを含む米国人2選手が昨年11月末に大麻密輸で逮捕され、今年の春季シーズンは活動を休止。秋シーズンから活動を再開したが、ブランクを感じさせない力強い試合運びで、JXBの大舞台に戻ってきた。

 リーグ内に敵なし状態のフロンティアーズが唯一苦手とするのがインパルス。最後にフロンティアーズが黒星を喫したのは2017年秋季リーグのインパルス戦。過去5年間で4度もJXBを制しているフロンティアーズだが、2015年のJXBではインパルスに24対21で惜敗している。

 2014年秋シーズン以降、54勝2敗の成績を残すフロンティアーズだが、2敗はインパルスに喫したものだ。

 今季の直接対決はシーズン開幕早々の第2節に行われ、45対27でフロンティアーズが快勝。だが、27失点はフロンティアーズが喫した今季最大失点であり、インパルスはフロンティアーズ・ディフェンス陣の攻略法を見出しているのではないか?

 今秋シーズンにフロンティアーズを最も追い詰めたのが最終節に対戦したオービック・シーガルズ。試合最後のプレーとなった26ヤードのフィールドゴールを決めればシーガルズが逆転勝ちできたが、フロンティアーズがキックをブロックして16対14で逃げ切った。

 インパルスはレギュラーシーズンで14対7でそのシーガルズに負けているが、JXB出場をかけたプレーオフ準決勝は24対14でシーガルズから勝利。敗れた試合を徹底的に分析して再戦に臨むインパルスは、今度はJXBでフロンティアーズ相手のリベンジを狙っている。

2015年のJXBで富士通を倒して王者に輝き、優勝トロフィーを手にするインパルスの専属チアリーダーたち(三尾圭撮影)
2015年のJXBで富士通を倒して王者に輝き、優勝トロフィーを手にするインパルスの専属チアリーダーたち(三尾圭撮影)

 シーズン最終節のフロンティアーズ対シーガルズ戦は、3800席の富士通川崎スタジアムに超満員の4,183人のファンが詰めかけ、芝生の自由席までもが大勢のファンで埋め尽くされた最高の雰囲気の中で行われた。ラグビーのワールドカップには規模ではとても及ばないが、スタジアムを埋め尽くした観客の熱さは負けないものだった。

 昨年のJXBには2万5000人を超えるファンが来場したが、アメフト熱が高まっている今年は3万人以上のファンが訪れても不思議ではない。ラグビーのルールが分からなくても多くの日本人が熱狂できたように、アメフトをスタジアムで生観戦する楽しさは実際に体験してみる価値がある。

 12月16日、月曜日の夜は東京ドームで初めてのアメリカンフットボールを観戦してみてはいかがだろうか?

第33回ジャパンXボウル

2019年12月16日(月)東京ドーム、17時開場、19時キックオフ

本年度のミス・ジャパンのグランプリに輝いた土屋炎伽も富士通チアリーダー「フロンティアレッツ」のメンバーとしてJXBに華を添える(三尾圭撮影)
本年度のミス・ジャパンのグランプリに輝いた土屋炎伽も富士通チアリーダー「フロンティアレッツ」のメンバーとしてJXBに華を添える(三尾圭撮影)