ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平がアメリカン・リーグの月間最優秀新人選手に選ばれた。

　過去に月間最優秀新人選手に選ばれた日本人選手は5人で、大谷は6人目の日本人選手となった。

過去に月間最優秀新人に選ばれた日本人選手

• イチロー（シアトル・マリナーズ、2001年4、5、8、9月）
• 石井一久（ロサンゼルス・ドジャース、2002年4月）
• 松井秀喜（ニューヨーク・ヤンキース、2003年6月）
• 岡島秀樹（ボストン・レッドソックス、2007年4月）
• ダルビッシュ有（テキサス・レンジャース、2012年4月）
• 大谷翔平（ロサンゼルス・エンゼルス、2018年4月）

　日本人選手は1年目の春先に活躍する傾向が高いが、大谷を含めて6人中5人までが、対戦相手があまりデータを持っていない4月に受賞している。

　また、5111万ドルのポスティング・フィーでメジャーへ移籍してきた松坂大輔（レッドソックス）と、7年総額1億5500万ドルの大型契約で迎え入れられた田中将大（ヤンキース）。入団時に大きな注目を集めた2人の大物投手は、1度も獲得できなかった。

獲得回数最多選手

　月間最優秀新人賞を手にできるのは、メジャー1年目だけ。表彰されるのは、4、5、6、7、8、9月の6回なので、最大で6回受賞できることになる。6回全て総ナメにした選手はまだおらず、歴代最多はイチロー、マイク・トラウト、アーロン・ジャッジが獲得した4回。連続受賞回数はジャッジの3連続が最多。

　果たして、大谷は史上初の6ヶ月連続受賞の快挙を達成できるか？

• イチロー、4回（シアトル・マリナーズ、2001年4、5、8、9月）
• マイク・トラウト、4回（ロサンゼルス・エンゼルス、2012年5、6、７、８月）
• アーロン・ジャッジ、４回（ニューヨーク・ヤンキース、2017年4、5、6、9月）
• ジェイソン・ベイ　3回（ピッツバーグ・パイレーツ、2004年6、7、9月）
• ホゼ・アルトゥーべ、3回（ヒューストン・アストロズ、2014年4、6、7月）

初代受賞者

　フルシーズンを通しての新人王に選ばれた野茂英雄（ロサンゼルス・ドジャース）と佐々木主浩（マリナーズ）の2人も、月間最優秀新人賞の受賞経験はなし。

　メジャーリーグで月間最優秀新人を表彰するようになったのは、イチローがメジャーデビューを果たした2001年からで、1995年に新人だった野茂と、2000年に新人王に輝いた佐々木のときは、賞自体がまだ存在していなかった。

　初代受賞者（2001年4月）はアメリカン・リーグがイチローで、ナショナル・リーグは現在は大谷のチームメートでもあるアルバート・プーホルス（セントルイス・カージナルス）だった。