27日(日本時間28日)、アメリカニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われるIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で、同級3位の尾川堅一(33=帝拳)が同級2位のアジンガ・フジレ(25=南アフリカ)と対戦する。

この試合は尾川にとって4年ぶりの世界戦となる。

4年ぶりの世界戦

前回の世界戦、2017年アメリカでの同級王座決定戦では、テビン・ファーマー(アメリカ)を相手に2-1の判定で勝利した。

しかし、試合後の禁止薬物検査で陽性反応があり、王座を剥奪されてしまった。

そこから4年経ち、再び世界戦の舞台に辿り着いた。

当初は8月に同級1位のシャフカッツ・ラヒモフと対戦予定だったが、ラヒモフの怪我で試合が延期。その後、対戦相手がアジンガ・フジレに変更となり今回の試合が決まった。

フジレは南アフリカ出身の25歳のボクサーで、これまで16戦15勝(9KO)1敗の戦績を誇る。唯一の敗戦は、当初尾川が対戦予定だったラヒモフとの試合のみだ。

サウスポースタイルで、ガードは低いがテクニックがありタイミングで倒す一発を持つ。

前回の試合が今年5月、マーティン・ウォードを相手に8RKOで勝利し、今回の試合にたどり着いた。

異色の経歴を持つ尾川

試合が決まった尾川にインタビューした際、「モチベーションは高いですが、普通の試合と変わりません。とにかく勝つしかないので結果にこだわります」と話していた。

尾川とは現役時代に同じ帝拳ジムで練習するチームメイトだった。

ボクサーとしては珍しい日本拳法からボクシングに転向するという異色のキャリアを持ち、一瞬の間合いを詰める踏み込みと、強打を武器に高いKO率を誇る選手だ。

一撃で相手を仕留める右ストレートを武器に、これまで28戦25勝(18KO)1敗1分の戦績を誇る。

今回の対戦相手はサウスポーだが、過去に左の選手との戦いも積んできているので、苦手意識はないだろう。

「辛いこともありましたが、全てはこの時のためにある。全て忘れるのは世界戦の結果だけ。世界のベルトをもう一度掴み取って新しい道を切り開いていきたいと思います」と意気込みを語った。

チャンスを掴む

アメリカでの試合経験もあり、調整もうまくいったようだ。この試合に勝てば、統一戦も含めて一気にチャンスも広がるだろう。

この階級には以下の王者達が君臨している。

WBA ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)

WBC オスカル・バルデス(メキシコ)

WBO シャクール・スティーブンソン(アメリカ)

試合前に行われたインタビューでは、勝利後に戦ってみたい相手について「WBC王者のオスカル・バルデス選手は名前もあるし、好戦的なので面白い試合になると思います」と話している。

また、今回の試合のメインイベントではライト級4団体統一王者のテオフィモ・ロペス(アメリカ)が1年ぶりに出場する。

ロペスは昨年10月に、現役最強との呼び声が高いワシル・ロマチェンコに勝利した注目のボクサーだ。

世界中から注目を浴びるこの舞台でアピールできれば、さらなるチャンスを掴めるだろう。

中量級は海外選手の層が厚く、強豪揃いの階級だ。

ぜひタイトルを獲得し、次のチャンスに繋げてほしい。