2024 年 大河ドラマ「光る君へ 」の 第 ５ 次 出演者発表が７月25日（火）、正午からはじまった。

まず、トップバッターは、一条天皇で、演じるのはーー

塩野瑛久。

一条天皇は、「光る君へ」の制作発表が行われたときから、誰が演じるか注目されていたひとり。幼くして即位した66代天皇で、道長（柄本佑）の甥。入内した道隆の長女・定子（高畑充希）を寵愛するが、のちに道長の長女・彰子（見上愛）も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれる。理性の勝った性格の一方、文学が好きで、紫式部（吉高由里子）の書く「源氏物語」に強い興味を抱く。

7歳という若さで即位した一条天皇。平安時代の政治安泰や文化の繁栄に寄与したうえ、一夫多妻が当たり前だった時代に、ひとりの女性・定子を愛した純愛の人としても有名。それにはどんな葛藤があったことか、深掘りしがいのある人物である。

塩野瑛久は、劇団EXILEのメンバーで、11年、第24回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞、AOKI賞をダブル受賞。 2012年、「GTO」で俳優デビュー、13年には「獣電戦隊キョウリュウジャー」に出演、人気を博す。

ジュノンボーイ、戦隊、劇団EXILEと、人気者の登竜門のトリプルで、なかなか最強俳優である。

今回、一条天皇役を獲得したきっかけは、オーディションだった。

「過去何度もオーディションというものを受けてきましたが満足いく結果が得られたことは少なく、自分の実力不足に幾度も落胆してきました。大河ドラマという様々な年代の方に愛される作品に携わることができ、やっと俳優として祖父や祖母に顔向けできる。そう思っております。

自分で言うものではないと思いますが、知名度的にも抜擢いただいたと言わざるを得ません。

誠意をもって向き合い、地に足つけて挑みたいと思います。

『紫式部』や『清少納言』そして『安倍晴明』。

誰もが知る人物たちが活躍した時代を築いた帝の一人でありながら、人間臭さが見え隠れする魅力的な人物なのだと思わされました。

真面目で思慮深く、それでいて愛情深い。

そんな一条天皇を演じられることが本当に、本当にうれしいです。

定子への想いや彰子との関係性の一つ一つを取りこぼさぬよう大切に生きたいと思います」

と、真摯なコメントを寄せた。

先日上演されていたジャンポール・ゴルチエが演出と衣裳デザインを手掛けた自伝的ミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」では、スペシャルサポーターとして取材会に参加して、華麗なファッションに身を包んでいた塩野さん。

「平安時代の衣装を着るのは初めて」だそう。平安衣裳の着こなしにも注目が集まる。

「遊びや教養こそが評価の対象となった時代。色々な文化に触れることが出来そうでとても楽しみです」

と語り、

「『一条天皇は笛の名手』という文献も見つけたので、その設定が出てくるのかも楽しみの一つです」

と、文献にも触れて役に臨もうとする意義込みも見せる。

ぜひ、笛も吹いてほしい。

塩野瑛久の参加で、「光る君へ」の艶やかさが増すことだろう。