10年ぶり復帰の五十嵐亮太、史上7人目の通算800試合登板へ~2019年ヤクルト注目の記録(投手編)

古巣ヤクルトのユニフォームに10年ぶりに袖を通した五十嵐亮太(筆者撮影)

 いよいよ明日、29日からプロ野球の2019年シーズンが開幕する。ここでは昨年のセ・リーグ2位から、チームスローガンの「躍進」で一気に優勝を狙う東京ヤクルトスワローズの選手に期待される、主な記録を紹介しよう。今回は「投手編」。

日米通算では日本人初の通算900試合登板も

 昨年限りで福岡ソフトバンクホークスを戦力外となり、2009年オフのメジャーリーグ移籍以来、10年ぶりにヤクルトのユニフォームに袖を通した五十嵐亮太(39歳)。これまでにNPBで積み上げた登板数は777試合で、あと23試合で史上7人目の通算800試合に到達する。

 また、メジャーリーグ時代と合わせて日米通算で現在860試合に登板しており、今季40試合でマウンドに上がると通算900試合に到達。これはNPBでは通算1002試合の岩瀬仁紀(元中日)を筆頭に3人しか成し遂げていない記録で、日米通算ではニューヨーク・ヤンキースや福岡ダイエーで投げたリッチ・ゴセージ(2008年米野球殿堂入り)のように登板1000試合を超えている投手もいるが(通算1030試合)、五十嵐が達成すれば日本人投手では初の日米通算900試合登板となる。

 五十嵐は昨季までNPB通算182ホールドポイント(HP)を挙げていて、こちらはあと18で通算200HP。これも通算326HPの宮西尚生(北海道日本ハム)を筆頭に昨季まで3人しか達成していない記録だが、五十嵐が勝ちパターンでどれだけ起用されるかがカギとなる。

 その他、節目の記録としてはプロ17年目の館山昌平(38歳)が、通算1000奪三振まであと5つ。昨年は一軍で5試合に投げて13個の三振を奪ったが、勝ち星は2年連続でゼロ。本人にしてみれば、この記録よりも欲しいのは3年ぶりの勝利だろう。

守護神・石山泰稚は通算セーブで球団歴代4位進出も

 球団記録に目を向けると、ヤクルト一筋18年目の石川雅規(39歳)が昨季まで通算449試合に登板しており、これは球団歴代7位。今季11試合に登板すれば、前身の国鉄、サンケイ時代に活躍した村田元一の通算459試合を抜いて、単独6位となる。なお、昨季までの449試合中、先発は434試合で、こちらは国鉄時代の大エース、金田正一の488試合に次いで、既に球団歴代2位にランクされている。

 ヤクルトの通算セーブ数は高津臣吾(現二軍監督)の286がダントツだが、100を超えているのは他に林昌勇(イム・チャンヨン、通算128セーブ)だけで、その他のランキング上位者を見ても数は意外と少ない。したがって現在通算45セーブで球団歴代6位の石山泰稚(30歳)が昨年と同じ35セーブを挙げると、通算80セーブとなって一気に歴代4位に躍り出る(歴代3位は通算97セーブのトニー・バーネット)。

 2005年からセ・パ両リーグ共通の規定による公式記録となったホールド(H)、ホールドポイント(HP)も、球団歴代で100を超えているのはどちらも松岡健一(通算127H、150HP。現二軍投手コーチ)と押本健彦(通算101H、120HP)のみ。昨季のセ・リーグ最優秀中継ぎ賞、近藤一樹(35歳)はヤクルトでは現在通算49H、58HPで、今季19H、29HPでどちらも秋吉亮(現北海道日本ハム)を抜き、球団歴代単独3位となる。

 その他、今季ヤクルトの投手に達成の可能性がある主な記録は、以下のとおり。

・小川泰弘=通算1000投球回(残り155回2/3、昨季108回)

(文中敬称略)

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