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ヤクルトの新キャラ『トルクーヤ』は勝利を呼ぶマスコットか!?

菊田康彦フリーランスライター

今年5月に突如、発表された東京ヤクルトスワローズの新マスコット。その愛称が『トルクーヤ』に決まり、6月22日に本拠地・神宮球場で行われたオリックスバファローズとの交流戦でファンにお披露目されました。

愛称が『トルクーヤ』に決まったヤクルトの新マスコット
愛称が『トルクーヤ』に決まったヤクルトの新マスコット

これまでその姿こそ明らかにされていたものの、詳細は不明だったこのマスコット。この日の発表により「メキシコ出身の覆面レスラー」で、今年5月に引退したマスコット『燕太郎(えんたろう)』に誘われてヤクルト入りしたことが判明しました。

ちなみに愛称は「子どもたちが大好きな、ファンに愛されるキャラクター」、「カッコいい、ヒーローになれるマスコット」というコンセプトに語感や響きがマッチし、球団の親会社であるヤクルト本社の主力商品『ヤクルト』を背負って立つイメージから、「ヤクルト」の回文による『トルクーヤ』が選ばれたとのこと。トルクーヤ……ひっくり返すとヤ(ー)クルト。まあ、そういうことです。

さて、神宮初登場の『トルクーヤ』がしきりにプロレス技のようなアクションを繰り返していたこの日、ヤクルトは5回に内野ゴロ、押し出し四球、犠牲フライで3点を挙げ、試合をひっくり返します。直後に同点に追いつかれるも、延長10回裏1死満塁の場面で途中出場の上田剛史選手がレフトに犠牲フライ。これで4対3とサヨナラ勝ちを収めました。

打ってはホームランもタイムリーもなく、度重なる守りのミスなどもありながら、終わってみれば今季65試合目にして初めてのサヨナラ勝ち。これもこの日から登場した新マスコットの効果なのでしょうか?

「そういうことにしておいてください(笑)」とは、帰宅前の小川淳司監督の弁でした。

これでヤクルトは、23、24日に神宮で行われる千葉ロッテマリーンズ戦に連勝すれば、2009年以来、5年ぶりに交流戦の負け越しを免れることになります。果たして今後も『トルクーヤ』効果は続くのでしょうか?

なお、前述のとおり『燕太郎』は引退しましたが、おなじみのマスコット『つば九郎』と『つばみ』はこれまでどおり健在です。2人(羽)のファンの方はどうぞご安心ください。

フリーランスライター

静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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