ESPNが特集した全30球団のベストパフォーマンス投手で野茂英雄氏が選出! その試合はどれか?

2001年レッドソックス時代の野茂英雄投手がベストパフォーマンス投手に選出(写真:ロイター/アフロ)

【ESPNが公開した企画もの記事】

 米国内における新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツ・イベントがまったく開催できない状況が続くことから、最近のスポーツ関連メディアは様々な企画もの記事を配信するようになっている。

 そんな中、ESPNが現地時間の3月28日、『The best pitching performance ever for all 30 teams』(全30チームのベストパフォーマンス投手)という記事を公開しているのだが、その中の1人に野茂英雄投手が選出された。

 この記事は2018年6月に一度公開され、今回改めて2019年シーズンまでを加えて再公開したものらしいのだが、当時は記事を発見できなかったので、今回はしっかり本欄で紹介しておきたい。

【記者の私情を加えずデータによる採点方法で選出】

 ベストパフォーマンス投手を選出する上で、記者の私情はまったく入っていない。すべてデータを元に採点し、各チームで最も高得点を記録した投手が選出されている。

 採点方法は以下の通り。

 ・基本点は50点

 ・アウトを奪うごとに1点を加算

 ・4回以降はイニングを投げ終えるごとに2点を加算

 ・三振を記録すると1点を加算

 ・安打を許す度に2点を減算

 ・自責点を記録すると4点を減算

 ・自責点以外の失点を記録すると2点を減算

 ・四球を与えると2点を減算

【野茂投手のベストパフォーマンス試合とは?】

 その結果、野茂投手がベストパフォーマンス投手に選出された試合は、2001年のレッドソックス時代に、5月25日の本拠地フェンウェイ・パークで先発したブルージェイズ戦だった。

 野茂投手はこの試合を完投し、9回1安打無失点、14三振、無四球を記録し、上記の採点法で99点になり、レッドソックス投手の中で堂々の1位に輝いている。

 記事によれば、1999年9月にペドロ・マルティネス投手がヤンキース戦で、現在も語り継がれている1安打、17三振の快投を演じているのだが、唯一打たれた安打が本塁打となり自責点を記録しているため、野茂投手を上回ることができなかった。

 このシーズンの野茂投手は、シーズン開幕登板となったオリオールズ戦で自身2度目のノーヒットノーランを達成しているのだが、3四球を記録しているため95点に留まっている。

【MLBに大きな足跡を残す】

 ちなみに野茂投手の2001年の成績は、33試合に登板し、13勝10敗、防御率4.50を残すとともに、220三振を記録し、ルーキーシーズン(1995年)以来の奪三振王のタイトルを獲得している。

 このシーズンは日米ともにイチロー選手のMLBデビューで大騒ぎしていたが、1997年オフに右ひじのクリーニング出術を受けて以降、低迷傾向にあった野茂投手の復活を印象づけるシーズンとなり、そのオフに古巣ドジャースと3年契約で合意している。

 残念ながら野茂投手が殿堂入りすることはなかったが、こうした記事に触れることで、全盛期の野茂投手がMLBで大きな足跡を残してきたのかを再確認することができる。

 改めて現場で彼の取材ができたことに、この上ない幸運を感じている。

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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