ヤンキースが年間本塁打数で遂にツインズに並ぶ! MLB記録を保持するのはどちらに?

10日のタイガース戦で2本塁打を放ったディディ・グレゴリウス選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

【ヤンキース打線がタイガース戦で6本塁打の猛攻】

 ヤンキースが10日のタイガース戦で、自慢の強力打線を爆発させた。

 初回に先制点を挙げると、2回にも一挙5点を奪い主導権を握ったかに思われたが、この日は味方投手陣も不調で一気に乱打戦に突入。両者譲らぬまま11-11の同点で9回を迎えたが、8番手投手のチャンス・アダムス投手が決勝点を許し、サヨナラ負けを喫した。

 しかしシーズン終盤に入り好調を維持する強力打線は、この日も11安打11得点の猛攻を展開。本塁打もブレット・ガードナー選手2本、ディディ・グレゴリウス選手2本、グレイバー・トーレス選手1本、エドウィン・エンカーナシオン選手1本──と、計6本も飛び出している。

【年間本塁打数でツインズに並ぶ】

 この日の6本塁打を加え、ヤンキースの年間本塁打数は276本に達し、8月31日にヤンキースが昨シーズン樹立していた267本の年間本塁打のMLB記録を更新していた、ツインズに追いついてしまったのだ。

 今後はこの記録をどこまで伸ばせるかで、ポストシーズン争いとは別に、両チームの熾烈な1位争いが展開されることになりそうだ。

【20本塁打打者8人のツインズ対10本塁打打者13人のヤンキース】

 すでに本欄でも報告している通り、ツインズがヤンキースの年間本塁打記録を更新した際に、それと同時にチーム内で年間20本塁打以上を記録した選手数8人に達し、こちらもMLB新記録を樹立していた。

 まさに今シーズンのツインズ打線を象徴するような快挙だった。

 だがヤンキースも負けてはいなかった。実はツインズから記録達成から5日後の8月5日に、エンカーナシオン選手がヤンキース移籍後10号本塁打を放ち、チーム内で年間10本塁打以上を記録した選手数が13人に達し、ヤンキースもMLB新記録を樹立することに成功しているのだ。

【現在の勢いはヤンキースが上?】

 どちらも甲乙つけがたい重量打線であることに異論はないところだが、ここ最近の勢いをみると、ややヤンキースが有利のようだ。

 まずツインズだが、チームの月間本塁打数をチェックするとここまで毎月50本台を記録しており、コンスタントに本塁打を積み重ねてきたのが理解できる。

 一方のヤンキースは、主力打者に負傷者が続出したこともあり、7月までの月間本塁打数はすべて40本台に留まっているのだが、8月入って一気に爆発。この月だけで74本の本塁打を量産し、月間本塁打数のMLB記録を更新している。

 そして9月に入ってもその勢いは止まらず、10日の段階で22本塁打を記録している一方で、ツインズはやや勢いに陰りが見え、ここまで8本に留まっている。

【球史に名を残せるのは1位チームのみ】

 このまま一気にヤンキースが引き離しにかかるのか。それともツインズが意地を見せ、このままデッドヒートを繰り広げるのか。

 いずれにせよ記録更新チームとして球史に名前を残せるのは、1位チームでしかない。果たして頂点に立つのはどちらのチームになるだろうか。

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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