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競売予定のベーブ・ルース使用ユニフォームが史上最高額で落札か?!

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
今も米国民にとって特別な存在であり続けるベーブ・ルース選手(写真:ロイター/アフロ)

【今週末にヤンキー・スタジアムでオークションが開催】

 今週末の15日にヤンキー・スタジアムで実施されるオークションに、米メディアの関心が集まっている。

 『The Babe Ruth Collection at Public Auction』と銘打たれた今回のオークションでは、ベーブ・ルース選手関連グッズを中心に野球関連グッズ400品以上が出品され、誰もが参加できる公開オークションだ。

 そしてこのオークションに出品予定の“あるグッズ”に、史上最高額で落札される期待が寄せられている。

【1920年代後半のルース使用ユニフォーム】

 その最も注目を集めているグッズが、長年スワット家が個人所有してきたルース選手の使用ユニフォームだ。

 ユニフォームには胸の部分に「Yankees」の名前が入り、首部分の裏側に「Ruth」の刺繍が入っているという。

 このジャージーを鑑定した専門会社のSGCでは、このユニフォームは1920年代後半のヤンキースのユニフォームで、間違いなくルース選手の使用ユニフォームだと判断。ユニフォームの保存状態も良く、450万ドル(約4億9000万円)の価値があるとしている。

 ちなみに450万ドルで落札されることになれば、その時点でスポーツ関連グッズのオークションでは史上最高額となる。

【過去の史上最高落札額のグッズは…】

 ちなみにこれまでの史上最高落札額は440万ドル(約4億8000万円)。2012年のオークションで取り引きされたもので、実はこれもルース選手が使用した遠征用ユニフォームだった。

 すでにルース選手が死去してから71年が経ち、彼が残した通算本塁打記録、年間本塁打記録は、すでに他の選手によって塗り替えられている。それでも米国では、彼は今なお特別な選手であり続けているのだ。

 果たして今回は、どれほどの額で落札されることになるのだろうか。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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