打撃不振のヤンキース選手が見舞われた踏んだり蹴ったりの悲劇

8日のインディアンズ戦で踏んだり蹴ったりの体験をしたブレット・ガードナー選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

【踏んだり蹴ったりの1日を過ごしたヤンキース選手】

 ヤンキースの35歳ベテラン選手、ブレット・ガードナー選手が、何ともいえない不幸な1日を過ごし、米メディアで話題になっている。8日のインディアンズ戦に出場し、まさに踏んだり蹴ったりの体験をすることになったのだ。

 今シーズンのガードナー選手はジャンカルロ・スタントン選手、アーロン・ジャッジ選手ら主力打者が戦線離脱する中、フル回転の出場が続いている。だがその一方で開幕から打率は2割台前半に留まり、打撃不振が顕著だった。

 それでも5月に.263の月間打率を残し、やや復調傾向に入ったと思われたが、6月に入ると再びスランプに突入。1日のレッドソックス戦で記録した1安打を最後に、ここまで無安打が続いていた。

 この日も2打席凡退で迎えた6回の第3打席だった。ほぼバットの芯で捉えた打球は右中間フェンスに届きそうな大飛球となったが、右翼手のジョーダン・ルプロー選手にフェンスに激突しながら好捕され、アウトになってしまったのだ。

 ここからガードナー選手の悲劇が始まることとなった。

【思わず欲求不満を表に出した結果…】

 久々の安打をふいにしたガードナー選手の心情は、まさに推して知るべし、だ。欲求不満が溜まった彼はベンチに引き上げるなり、自分のヘルメットを力一杯ベンチの壁に投げつけたのだ。

 ここまではMLBでもよくある光景だが、問題はその後だ。ガードナー選手が投げつけたヘルメットが跳ね返ってくると、そのまま彼の顔面を直撃してしまったのだ。このシーンは中継カメラが捉えており、SNS上にも拡散されることになった。

【結果的に6針縫う大けがを負う羽目に】

 米メディアが報じたところでは、このヘルメット直撃で、ガードナー選手が麻酔無しで唇を6針縫った他、唇がすっかり腫れてしまったため飲食にも影響が出てしまうような状態だという。

 結局ケガを負いながらも最後まで出場し、結局最終第4打席も凡退したガードナー選手は、試合後に以下のようにメディアに話している。

 「あんな当たりをしたのにアウトになってしまえば、フラストレーションが溜まる。ブーン(監督)に、もしあそこで(ヘルメットを投げつける行為を)しなかったとしても、次の打席の後にしていたよと話したよ」

【解決策は不振脱却?】

 実はガードナー選手はつい最近、同僚のDJ・リメイヒュー選手に対し、ヘルメットを投げるのは気をつけた方がいいと助言していたらしい。その直後に自分がヘルメットを投げつけ、そのお陰でケガを負ってしまったのだから立つ瀬がない。

 このままガードナー選手の打撃不振が続くようなことになれば、彼の欲求不満はさらに溜まっていくことにもなりかねない。1日も早い不振脱却を期待するしかない。

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

有料ニュースの定期購読

菊地慶剛のスポーツメディア・リテラシーサンプル記事
月額550円(初月無料)
月3、4回程度
22年間のMLB取材に携わってきたスポーツライターが、今年から本格的に取材開始した日本プロ野球の実情をMLBと比較検討しながらレポートします。

Facebookコメント

表示

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。