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MLB史上初!グリエル兄弟が同日マルチ本塁打を達成 貴方が知る有名兄弟は?

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
MLB史上初の快挙を成し遂げた兄のユリエスキ・グリエル選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 一時はともにDeNAに籍を置いていたことでも知られる、キューバ出身のグリエル兄弟が現地21日、それぞれが所属先のチームでマルチ本塁打を記録し、MLBの公式戦で同日にマルチ本塁打を放った史上初の兄弟となった。MLBの公式記録についてツイートしている『MLB Stat of the Day』でも、その快挙を投稿している。

 

 アストロズに在籍している兄のユリエスキ(MLBでは短縮して「ユリ」が登録名)はエンゼルス戦に「6番・一塁」で出場し、初回に今シーズン11号となる満塁本塁打を放つと、続く3回で迎えた第2打席でも2ラン本塁打を左翼席に叩き込み、MLB移籍後初めてのマルチ本塁打を達成した。

 アストロズ戦より約1時間前に始まったブルージェイズでは、弟のルルデスがレイズ戦に「2番・遊撃」で出場し、初回の第1打席にバックスクリーンに今シーズン10号を叩き込むと、4回の第2打席にも同じくバックスクリーンに飛び込む本塁打を放ち、今シーズン2度目のマルチ本塁打を記録した。この結果、MLB史上初めて兄弟揃って同日にマルチ本塁打を放つという偉業を達成することに成功した。

 この兄弟は、兄が2014年シーズンにDeNAでプレーしただけで、弟は来日することとなく、2人とも契約違反ということで契約解除されてしまった。もしこの2人があのままDeNAに在籍していれば、どんな活躍をしていたかを想像するだけで多少なりとも残念な思いが込み上げてくるのは自分だけではないだろう。

 ところでMLBにはグリエル兄弟以外にも、数多くの有名兄弟を輩出している。『Baseball Almanac』の調べによれば、MLBの公式戦出場を果たしている兄弟は350組以上が存在しているようだ。有名なところでは、兄弟揃ってナックルボーラーとして活躍し2人で通算539勝を記録しているニークロ兄弟(兄:フィル、弟:ジョー)、兄弟揃って所属チームでエースとして君臨したマルティネス兄弟(兄:ラモン、弟:ペドロ)も2人で通算352勝を記録している。他にもマダックス兄弟(兄:マイク、弟:グレッグ)、ヘルナンデス兄弟(兄:オルランド、弟:リバン)なども最近まで現役だった兄弟だ。

 打者では、3人すべてが捕手として活躍し、さらに3人ともワールドシリーズ制覇の経験があるモリーナ3兄弟(長兄:ベンジー、次兄:ホゼ、末弟:ヤディア)、現在もMLB記録として破られていない56試合連続安打を達成したジョー・ディマジオで有名なディマジオ3兄弟(長兄:ビンス、次兄:ジョー、末弟:ドン)、兄弟揃ってワールドシリーズ出場経験を持つアロマー兄弟(兄:サンディ、弟:ロベルト)、一時はコーチを務める父親を含め親子3人が同じオリオールズに在籍してたことで知られるリプケン兄弟(兄:カル、弟:ビリー)などが有名ではないだろうか。

 せっかく兄弟絡みのMLB記録が誕生したのを機に、過去にどんな兄弟がいたのかをチェックしてみるのも面白いかもしれない。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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