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ウェストブルックがNBA史上初の対戦全29チームからトリプルダブルを達成

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
28日のブルズ戦で史上初の快挙を成し遂げたラッセル・ウェストブルック選手(右)(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 サンダーのラッセル・ウェストブルック選手がNBA史上初の快挙を成し遂げた。

 28日に行われた敵地ブルズ戦で、12得点、13リバウンド、13アシストのトリプルダブル(得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの5部門のうち3部門で二桁を記録すること)を記録し、チームの勝利に貢献した。この結果ウェストブルック選手は、対戦全29チームからトリプルダブルを達成することに成功。これはNBA史上初めての出来事となった。

 サンダーの主力だったケビン・デュラント選手がチームを去ったこともあり、ウェストブルック選手は昨シーズンからトリプルダブルを連発するようになり、オスカー・ロバートソン氏以来55年ぶりにシーズン成績で史上2人目のトリプルダブル(31.6得点、10.7リバウンド、10.4アシスト)を達成していた。

 これまでジェイソン・キッド氏が計28チームからトリプルダブルを達成していたのが史上最多だったが、今回ウェストブルック選手が所属チーム以外の全29チーム制覇を成し遂げた。

 トリプルダブルの通算達成数では、ウェストブルック選手は今回を加え82となり、史上4位にランクしている。ちなみに同1位はロバートソン氏の181回で、以下マジック・ジョンソン氏(138回)、キッド氏(107回)──が続いている。

 今シーズンもここまで6試合中3試合でトリプルダブルを達成しており、今シーズン中にも3位のキッド氏を追い越す勢いをみせている。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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