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トランプ大統領が国歌斉唱時の起立を求める請願への賛同者を募集

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
NFLに対し新たな対抗策を打ち出したドナルド・トランプ大統領(写真:ロイター/アフロ)

 ドナルド・トランプ大統領が先月22日に行った演説で、試合前の国歌斉唱時にひざまずく行為を行った選手を批判したことを機に、大統領とNFLとの間で全面対決が続き、今なお解決の糸口が見つかっていない状況だ。

 そんな中トランプ大統領が新たな対抗策を打ち出した。共和党公式サイトで国歌斉唱時に起立を求める請願への賛同者を募集し始めたのだ。

 サイトを開くと、右腕を胸に置き起立しているトランプ大統領の画像とともに「大統領は国歌斉唱時に起立することの賛同者を求めています。あなたの愛国心と支援を示すため、あなたの名前を加えてください」とのメッセージを載せ、請願への賛同を呼びかけている。賛同者はサイト上から氏名、メールアドレス、郵便番号を記入すれば完了する。

 NFLは今週初めに選手やオーナーを招集しミーティングを実施し、話し合いによる解決を目指す一方で、国歌斉唱時に起立しなかった選手を罰するなどのルール変更は行わない方針を明らかにしていた。

 これを受けトランプ大統領は19日にNFLに向け「話は十分だが、行動が伴っていない。国歌斉唱時に起立しろ」というツイートを投稿しており、今回はその対決姿勢を行動に移したかたちになった。

 今回の大統領の呼びかけにどれだけの賛同者が集まるのか。大統領とNFLの対決はまだまだ収まりそうにない。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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