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ヤンキースが25年連続シーズン勝ち越しに成功

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
16日のオリオールズ戦に快勝し今季82勝目を挙げたヤンキース(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 16日のオリオール戦を盤石な試合展開で9-3で勝利したヤンキース。この日の勝利を含め4連勝を飾り、9月に入り10勝4敗と好調をキープし、地区首位レッドソックスに3ゲーム差で肉薄しながら2年ぶりのプレーオフ進出に徐々に近づいている。

 またこの日の勝利は今シーズン82勝目となり、シーズン勝ち越しを決めた。これで1992年シーズンで76勝86敗と負け越しを記録して以来、25年連続で勝ち越しシーズンを続けている。これはMLB史上2位の最長記録ということだ。

 この25年間でヤンキースは9連覇を含む地区優勝13回を達成し、さらにプレーオフ進出18回、ワールドシリーズ進出7回(うち5回制覇)──と黄金期を築き上げた。現在は9連覇当時の主力選手はすべて引退しているものの、アーロン・ジャッジ選手、ゲイリー・サンチェス選手らの若手が次々に台頭し、強いチームの状態を維持しながら世代交代にも成功している。

 ちなみにMLB1位の最長記録は、同じくヤンキースが1926年から1964年まで続けていた39年連続だという。またヤンキースは昨年までで創設以来115シーズンを重ね、通算成績は1万165勝7714敗で、通算勝率.569を残す。この通算勝率においてもジャイアンツの.537を大きく引き離し、MLB1位に輝いている。もちろんワールドシリーズ制覇27回も、2位のカージナルスの11回を大きく引き離しダントツの1位だ。

 まさにヤンキースがMLB随一の名門球団といわれる所以だろう。

 

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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