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クリス・セールがMLB史上最速で1500奪三振を達成

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
MLB史上最速で1500奪三振を達成したクリス・セール投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 レッドソックスのクリス・セール投手が29日、自身の野球人生に新たな勲章を加えた。

 この日ブルージェイズ戦で今シーズン27度目の先発を果たすと、1回にスティーブ・ピアース選手から1個目の三振を奪い、さらに2回にもホゼ・バティスタ選手、ケビン・ピラー選手から三振を奪い、MLB在籍8年目で通算1500奪三振を記録した。

 『ESPN』によると、今回のセール投手は投球イニングでみると1290イニング目での達成となり、1303イニング目で達成していたケリー・ウッド投手を上回り、史上最速での金字塔となった。

 

 この日はさらに三振を積み重ね、6回終了時点で10奪三振に到達。今シーズンMLBトップを独走する17度目の10奪三振試合をも達成。9イニング辺りの三振奪取率も12.8でMLBトップにランクするなど、2015年シーズンに記録した自己最多の274奪三振を上回る勢いで三振を奪い続けている。

 結局7回を投げ3安打無失点、11奪三振の好投で、両リーグトップに並ぶ15勝目を挙げ、自らの記録達成に花を添えた。ここまでハーラーダービーでも熾烈な最多勝争いを演じており、レッドソックス移籍1年目のシーズンで自身初のサイヤング賞獲得に向け目覚ましい活躍を続ける。

 

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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