ブランドン・クロフォードが記者に急所保護のサポーターをプレゼント
18日のフィリーズ対ジャイアンツ戦で、試合前の打撃練習中での出来事だった。
ジャイアンツの遊撃手ブランドン・クロフォード選手がノックを受けていた。捕球したボールを一塁に送球するのを繰り返していた。そんな中クロフォード選手が送球に失敗し、一塁手のグローブを超え後方に逸れてしまった。するとワンバウンドしたボールは、ベンチ脇で練習を見守っていた記者の股間を直撃してしまった。思わぬアクシデントに記者も飛び上がって痛がった。
何とも不幸な被害者になってしまったのが、フィリーズの番記者の1人で、フィリーズ戦の中継を担当するスポーツTV局『CSN』の公式サイトで記事を執筆しているジム・サリスバリー記者。かつては地元新聞でフィリーズ番記者を担当するなど、長年フィリーズを取材してきたベテラン記者だ。
そんなサリスバリー記者に偶然とはいえボールをぶつけてしまったクロフォード選手。そのお詫びも兼ねて、同記者にプレゼントを贈ったのだ。
その品物は上記のツイートで紹介されているように、普段選手たちが使用している急所保護用のカップを装着するためのサポーターだった。カップを入れる部分には「ジムへ。自分が悪かった」というメッセージとクロフォード選手のサインが添えられていた。まさにクロフォード選手の人柄が窺えるユーモア溢れる対応となった。
MLBの球場では時として、選手と記者の間でこのような心温まる交流も行われている。MLB取材の醍醐味の一つでもある。