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アストロズが二桁本塁打数でMLB記録タイに。新記録達成は青木がカギを握る?

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
すでに15本塁打を記録している“小さな巨人”ホゼ・アルトゥーベ選手(右)(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 28日のタイガース戦を6対5で勝利し、ア・リーグ最多の68勝目をマークしたアストロズ。この試合の8回にジョッシュ・レディック選手が今季10号となる3ラン本塁打を放ち逆転勝ちを飾ることに成功した。

 この結果アストロズは今シーズン二桁本塁打を放った選手が11人に達し、2004年のタイガース、2015年のアストロズ、2016年のツインズに続き、MLB記録に並ぶことに成功した。

 まだシーズンを2ヶ月残してのタイ記録ということもあり、新記録達成の期待がかかるところだが、なかなか簡単な状況ではなさそうだ。

 ここまでMLBの公式戦で本塁打を記録しているアストロズ選手は、11人以外では青木宣親選手を含め4人いるのだが、2本塁打が3人で1本塁打が1人となっている。

 しかも青木選手以外は出場機会が限られた控え選手ばかりで、そのうち2人は現在25人枠からも外れている。つまり定期的に打席に立ち本塁打を狙える打者は青木選手しかいないのだ。

 ただ可能性はゼロというわけではない。青木選手にとってMLB挑戦1年目だった2012年のブルワーズ時代に10本塁打を記録している実績がある。ただ現在は当時のペースで試合に出場していないので、かなり難しい状況であることに変わりはない。

 青木選手の二桁本塁打まであと8本。残り2ヶ月でどこまで近づくことができるのか、MLB新記録達成を夢見ながらちょっと注目していきたいところだ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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