現役最年長バートロ・コロンがメジャー復帰&先発へ
コロン投手がブレーブスを解雇されたのは7月4日のこと。わずか2週間での復活劇となった。
地元メディアの報道では、7月7日にツインズとマイナー契約を結んだ時時点で、マイナーで調整登板を終えた後メジャー昇格をするというのが大方の見方だった。それでも今回のメジャー復帰までマイナーでの調整登板は13日の1試合のみ。球数は76球と先発をある程度任せられるだけのものだったが、内容は4回途中を投げ、4安打4失点、5三振2四球1本塁打と微妙なものだった。
それでもツインズはコロン投手のメジャー復帰を決断した。現在ア・リーグ中地区で優勝争いを演じるチーム状況を考えれば、ベテラン投手にメジャーで調整される余裕などはなく、彼の実績と経験を買って“すぐに勝てる投手”として見込んでの起用だ。逆に言えば結果が出なければ、また数試合でブレーブスの時のようにチームから三行半を突きつけられるだろう。
1997年にインディアンスでメジャーデビューを飾ってきてから。今回のツインズでメジャー復帰を果たすまで10チームを渡り歩いてきた。過去20年間で通算233勝を記録している大投手だが、2006年からの4年間は、登板数も激減しわずか14勝しかできない時期もあった。選手として限界に達していたようにも見えていた。
それでも2012年以降からは昨年まで5年連続2桁勝利をマークし、しかも40歳を迎えてからの2013年以降は毎年30試合以上に先発し続けてきた怪物投手だ。そうした過去があるだけにツインズは真っ先に獲得に取り出した。つまりまだ多くの球界関係者が、44歳のコロン投手が一気に衰えたとは考えていないのだ。
18日の先発はメジャーの舞台に戻ってきたに過ぎない。本当の意味での“復活劇”を果たすためにも、後半戦で大車輪の活躍を披露するしかない。