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宮崎駿監督のアニメ映画「君たちはどう生きるか」のポイントは 鑑賞するべき?

河村鳴紘サブカル専門ライター
宮崎駿監督のアニメ映画「君たちはどう生きるか」

 宮崎駿監督のアニメ映画「君たちはどう生きるか」が14日、公開されました。公開前の大規模な宣伝はなく、事前のストーリーやキャストも伏せられていて、パンフレットも当日販売しないという徹底ぶりです。巨匠の最後の作品になる可能性もあり、何が何でも足を運ぶ人もいる一方で、知らなかった人や、情報不足ゆえに鑑賞するべきか迷う人もいるのではないでしょうか。同作のポイントについてQ&A形式で、ネタバレを避けて書いてみます。

ーー作品の内容が分からないので、好みに合うか不安です。

 その通りですが、宮崎監督の作風が好きであれば、好みに外れることはないでしょう。宮崎監督の作品は、鑑賞後にモヤモヤした感じになりづらいのですが、今回も同様です。

 アニメ映画「君たちはどう生きるか」は、確かに情報の密度は高いのですが、必要な情報は分かるようになっていて、かつ「先が気になる」という作りになっています。むしろ、わからない分ドキドキして見られるでしょう。情報がないので二度見したくなりそう……ということで、興収も上がる仕掛けがされているといえます。

ーー見どころは?

 一言でいえば、ジブリの集大成的な作品になっています。周囲の人たちと、これまでのジブリ作品と今作を比較し、考察する楽しみがあります。今回はその点が楽しいかもしれないので、一人よりも複数で行って鑑賞後に語り合うと、より盛り上がりそう。ネットでもその流れになると思われるので、早めに足を運んでおくと話題に参加できそうです。

ーーポスターの絵は何なの?

 作品のキーになっています。鑑賞後であれば、なぜこのポスターなのか納得できます。よく見ると「におわせ」もしてくれていますね。もちろん、情報を伏せないのであれば、別のポスターになるのでしょうが、今回のような宣伝であれば、この意味深なポスターが採用されたことについて、鑑賞した皆さんは納得がいくはずです。

ーータイトルにもなった吉野源三郎の書籍。アニメ映画とどう関係がある?

 宮崎監督がすでに明かしていますが、書籍はアニメ映画でも分かりやすく出てきます。ただし吉野源三郎の書籍の内容を知らずとも、問題なく楽しめます。

 公開日に配信されたメディアの記事に、具体的な内容が明かされていますが、読まずにアニメ映画を見ると、サプライズ感があってジーンとくるものがあるかもしれません。吉野源三郎の書籍は名作ですが、今回のアニメ映画をきっかけに手に取る人がいるはずで、それはその人にプラスになりそう。エンタメの面白さだけでなく、メッセージをさりげなく発信できることもうならされます。

ーーキャストはすごいの?

 ぜひ情報を仕入れず、アニメ映画の最後に自身の目で確認してほしいところ。公開日にメディアの記事で出てしまいましたが……。キャストの布陣を見ると「(公開前の番宣をしないなんて)何てもったいない!」などとツッコミを入れてしまうでしょう。

サブカル専門ライター

ゲームやアニメ、マンガなどのサブカルを中心に約20年メディアで取材。兜倶楽部の決算会見に出席し、各イベントにも足を運び、クリエーターや経営者へのインタビューをこなしつつ、中古ゲーム訴訟や残虐ゲーム問題、果ては企業倒産なども……。2019年6月からフリー、ヤフーオーサーとして活動。2020年5月にヤフーニュース個人の記事を顕彰するMVAを受賞。マンガ大賞選考員。不定期でラジオ出演も。

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