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ワールドカップ 人気サッカーゲームが“推す”ドイツ代表の要注意選手

河村鳴紘サブカル専門ライター
エレクトロニック・アーツのサッカーゲーム「EA SPORTS FIFA 23」

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表は23日、優勝候補の一角・ドイツ代表との初戦を迎えます。「敵を知り……」というように、対戦相手の注目選手を知っておくと、観戦は楽しくなるもの。世界的人気サッカーゲーム「EA SPORTS FIFA 23」(エレクトロニック・アーツ)から、ドイツ代表の要注意選手を紹介します。

 「EA SPORTS FIFA 23」は、W杯カタール大会の公式ゲームが遊べるモードを搭載しています。選手データや実績から分析しており、シュートやパス、スピード、ジャンプ、フィジカルなど30以上の項目を設定し、各能力を数値化しています。

 総合評価は、80台を超えれば欧州のサッカーリーグ1部のクラブで活躍するレベルで、各代表のエース格です。80台の中盤から後半はビッグクラブで活躍するという感じでしょうか。90を超える選手は、10人程度しかいません(メッシ選手やネイマール選手などのビッグネームですね)。

 つまり「EA SPORTS FIFA 23」のデータは、“選手名鑑”の側面があります。膨大なデータから制作されていますから、その精度には一目置いても良いでしょう。そんな“選手名鑑”を使い、ドイツ代表で評価されている選手のトップ・スリーを挙げてみます。

 一人目は、日本でもおなじみ、ゴールキーパーのノイアー選手。総合評価は90で、チーム最高です。身長193センチとハイボールにも強く、シュートを止める能力が高いことに加え、守備範囲も広く、ゴールキーパーながらキックも正確でパスの精度も高い。正直、欠点が見つかりません。

 二人目は、守備的MFのキミッヒ選手(総合89)。欧州を代表するビッグクラブのバイエルン・ミュンヘンに所属。攻撃力と守備力の両方を備えており、戦術眼も優れています。

 なお日本代表で総合評価80を超える選手は、ゴールキーパーをのぞくフィールド・プレーヤー23人中4人です。一方のドイツ代表は何と17人もいます。そして攻撃側の選手の方がデータが高い傾向にありますので、キミッヒ選手の評価がいかに高いかがわかります。

 そして三番目は、同じ守備的MFのゴレツカ選手(総合87)。190センチ近い長身でフィジカルも強く、万能型の選手です。

 恐ろしいのは、このゴレツカ選手でも、先発が確定していないこと。サッカーメディアによる、ドイツ代表の先発オーダー予想ですが、キミッヒ選手はほとんど記載されていますが、もう一人の守備的MFは割れています。ゲームでは、キミッヒ選手とゴレツカ選手の二人が先発になっています。

 ゴレツカ選手のライバルは、ギュンドアン選手(総合84)です。前所属クラブチームのドルトムント時代には、香川選手と一緒にプレーしていたため、名前を聞いたことのある人もいるでしょう。ビッグクラブで活躍する選手ですら、代表のレギュラーが保証されていないのです。

 そしてドイツ代表の人材の厚みが最も感じられるのは、ゴールキーパーです。ノイアー選手の次に控えるのは、スペインのビッグクラブ・バルセロナに所属するシュテーゲン選手(総合86)で、さらに鎌田選手の同僚であるフランクフルト所属のトラップ選手(総合83)。ちなみに日本代表のキーパーの総合評価は「75~69」でした。ドイツは昔から名ゴールキーパーを輩出しているとはいえ、恐ろしい限りといえます。

 攻撃陣でいえば、ドイツ代表の出場試合数が100試合を超えるベテランのミュラー選手(総合86)をはじめ、精鋭ぞろいです。あえて意地悪なことを言うと、フランス代表のエムバペ選手やブラジル代表のネイマール選手のような超ビッグネームはいないともいえます。日本人の特性?なのかもですが、相手のスター選手に敬意を払いすぎるところがあり、そこで崩れることもありましたから、不利にならずにすみそうです。

 日本代表の選手は、ドイツのブンデスリーガで活躍している選手が何人もいます。実際、日本代表のゲームデータは、アジア・オセアニア最上位で、鎌田選手や遠藤選手などは、ゲームでの評価は高くなっています。そして日本代表がグループリーグを突破して、実績を積み重ねていけば、ゲームのデータも変わるはずです。世界を興奮させるようなプレーを期待しています。

サブカル専門ライター

ゲームやアニメ、マンガなどのサブカルを中心に約20年メディアで取材。兜倶楽部の決算会見に出席し、各イベントにも足を運び、クリエーターや経営者へのインタビューをこなしつつ、中古ゲーム訴訟や残虐ゲーム問題、果ては企業倒産なども……。2019年6月からフリー、ヤフーオーサーとして活動。2020年5月にヤフーニュース個人の記事を顕彰するMVAを受賞。マンガ大賞選考員。不定期でラジオ出演も。

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