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”裏E−1日本代表”の26人を選んでみました。

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

森保一監督はEAFF-E-1選手権に挑む26人のメンバーを発表しました。国内組にとってはカタールW杯にむけた実質ラストチャンスとも言える大会で、選ばれたメンバーにはぜひ優勝と一人でも9月の欧州遠征に選ばれるように、それぞれベストを尽くしてもらいたいと思います。

その一方で、有力候補は今回の26人の他にも多くいると思います。今回のメンバーも一人一人を見れば納得度の高い選手たちですが、やはり Jリーグで代表にふさわしい活躍を見せながら、招集されなかった選手たちも多くいる。

その救済ではないですが、筆者の独断で招集外の”裏E−1日本代表”を選んでみました。ちなみに予め森保監督が対での窓外としていた酒井宏樹、長友佑都、大迫勇也、そしてフルメンバーの常連である権田修一も外します。また事実上の代表引退を表明している酒井高徳も外します。

また企画ものなのでJ1に限定せず、J2でも特別な輝きを見せている選手は対象に入れました。またオフィシャルの「FW/MF」は紛らわしいので、MFとFWを分ける形で表記します。

GK

高丘陽平(横浜F・マリノス)

西川周作(浦和レッズ)

村上昌謙(アビスパ福岡)

DF

鈴木雄斗(ジュビロ磐田)

藤井智也(サンフレッチェ広島)

古賀太陽(柏レイソル)

西尾隆矢(セレッソ大阪)

木本恭生(FC東京)

角田涼太朗(横浜F・マリノス)

大畑歩夢(浦和レッズ)

菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)

MF

稲垣祥(名古屋グランパス)

橘田健人(川崎フロンターレ)

福田晃斗(サガン鳥栖)

高宇洋(アルビレックス新潟)

平戸太貴(FC町田ゼルビア)

田中聡(湘南ベルマーレ)

長谷川竜也(横浜FC)

樋口雄太(鹿島アントラーズ)

小屋松知哉(柏レイソル)

天野純(蔚山現代)

FW

鈴木優磨(鹿島アントラーズ)

小川航基(横浜FC)

家長昭博(川崎フロンターレ)

山岸祐也(アビスパ福岡)

鈴木唯人(清水エスパルス)

コンセプトは現在の日本代表に従い、4ー3ー3のシステムをベースに考案しています。ただし、今回のE−1メンバーにも負けない強度とスペシャリティを持っていること。

センターバックはまず1対1の守備に加えて、組み立てやフィードで違いを出せる選手を揃えました。左右サイドバックは縦の推進力で違いを出せる選手たちで、チャンスの起点やアシスト能力も考えています。

中盤は基本的にボックス・トゥ・ボックスで上下動できる運動量、スペシャリティとマルチロール性も多少考慮しています。天野純や樋口雄太、平戸太貴ははセットプレーのキッカーとしても期待できます。

前線は両サイドが個で違いを生み出せること、そして守備から攻撃、攻撃から守備への切り替えです。またゴールやアシストなど、目に見える結果を出していることも重視しています。

センターフォワードは鈴木唯人もできますが、それはオプションとして鈴木優磨、小川航基、山岸祐也というボックスでの強さを発揮できる3人を揃えました。また2トップでも面白いですが、その場合は鈴木唯人も候補になります。

キャプテンは稲垣祥に任せたいと思います。

今回、何を伝えたかったかというと、これだけ多くの良い選手がJリーグにはまだまだいるぞということです(天野選手は韓国ですが)。筆者の”裏E−1日本代表”ですら「なんで○○が入っていないんだ」という異論はあるでしょう。

三竿健斗(鹿島)や奥埜博亮(C大阪)、最近好調の鳥海晃司(C大阪)や森下龍矢(名古屋)、常本佳吾(鹿島)なども迷いました。大ベテランの森重真人(FC東京)などもリストアップしましたが、年齢バランスも考えつつ、個性の組み合わせで上記の26人にしました。

おそらく代表スタッフのリストにも50人を超えるぐらいの候補の名前があったと思いますが、今回選ばれた26人には日本の勝利、そして夢を掴み取るための機会にして欲しいと思いますし、選ばれなかった選手たちの奮起にも期待したいと思います。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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