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ブンデスリーガ入れ替え戦は運命の2ndレグへ。フランクフルト長谷部誠が語った1部残留のカギ

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:ロイター/アフロ)

ブンデスリーガはリーグ戦とドイツカップの決勝が終了し、フランクフルトとニュルンベルクによる1部・2部入れ替え戦の2ndレグが今季の最終戦となる。長谷部誠を擁するフランクフルトは19日にホームで行われた1stレグでボールポゼッション、チャンスの数ともにニュルンベルクを大きく上回りながら、アウェーゴールを許しての1−1引き分けに終わった。

1部残留のためには現地23日にニュルンベルクで行われる2ndレグで勝利か2−2以上の引き分け、あるいは1−1で90分を終え、延長戦で勝ち越すか、PK戦を制することが条件となる。1stレグの後に「次はアウェーですけど、自分たちが引かずにやれる。とにかく点を取らなきゃいけない」と語った長谷部の囲みインタビューをまとめた。

(以下、1stレグ後囲み)

ーー1stレグは追い付いての引き分けだが、アウェーゴールを取られたことに関しては?

もちろんゼロで抑えられる分には抑えたかったですけど、これでアウェーに行って間違いなく1点は取らないと(残留の)結果は付いてこないので。ホームだったので前からガンガン行きましたけど、アウェーではやはり多少違う戦い方になると思うので、後ろはしっかり我慢して、いい形に持っていく必要があると思います。

ーーチームとして縦にボールを狙う意識が強かったのでしょうか?

相手のディフェンスラインがかなり足が遅いというのを研究していたので、早い時間から相手の裏というのを狙っていましたけど、あまりチームとしてコンパクトではなかったので、自分がボールを出す時もちょっと距離があったというか。裏のスペースも、相手チームもどちらかというと引いていたので。

中盤というか、相手のバイタルエリアのところでもう少しボールをうまくつなげられたらなと思うんですけど。このチーム(の攻撃陣)はどちらかというと、バイタルエリアで受けて前を向いて何か出来るという選手ではなく、裏を狙ってガンガン行くタイプなので。そういうところは自分たちの特徴を考えながらやらないと思います。

ーー長谷部選手は周囲にボールを捌いて縦パスを引き出す役割だった?(河治)

後半は監督からの指示があったので、CBと自分の3人でボールを回して、CBから縦にボールを付ける形が多くなったと思いますけど、試合の中でもう少し自分も相手のFWの背後というのを・・・そこでボールを受けて前を向いて、そこから縦パスを入れたら良かったですけど。

ーー終盤に味方とのコンタクトプレーで相手選手が倒れているところでボールをかっさらって、そこからの仕掛けでファウルを取ったのは特に勝利への意気込みをを感じたが?(河治)

まあルールとしてはね、(負傷箇所が)頭とかでなければ続けてプレーするというのはあるので、それはルールにのっとってのことだし、とにかくホームで勝ちたかったというか、そういうのはありましたね。

ーー最初にホームでというのは向うに多少有利といいうことで、まず失点しないということだった?

もちろん失点ゼロというのはかなり言っていましたし、それは言われなくてもっていうぐらい大事なことですけど、そんな中で失点してしまったというのは結果としてしょうがないので、とにかく2試合の前半が終わったという感覚で、勝利を狙っていきたいと思います。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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