強い寒気が南下、12月は全国的に低温予想 東北では10年に一度の大雪のおそれ
25日(土)は強い寒気の影響で、全国的に気温が下がり、札幌の最高気温はマイナス1.4度と昼間も0度に届かず、今シーズン初めての真冬日となりました。
これまでは寒くなったり暖かくなったりを繰り返していましたが、29日(水)頃からは一段と強い寒気が流れ込み、12月上旬にかけて寒さが続く見通しです。東北地方には大雪に関する早期天候情報が出ています。
寒気は週末に多い
25日は釧路、山形、仙台、福島、岡山で初雪となりました。岡山は平年よりも15日早い初雪です。
今シーズンの初雪は10月21日の旭川から始まり、11月11日は札幌や青森などで、18日は長野や福岡などで初雪が降りました。偶然とは言え、おもしろいことに初雪がまとまって観測されるのはすべて土曜日なのです。
来週末はドカ雪の可能性も
これまでは寒くなっても一時的でしたが、これからは違います。来週末は一段と強い寒気が南下し、大雪や寒さが長く続く可能性があります。
東北地方には23日、大雪に関する早期天候情報が発表されました。この情報は大雪の6日前までに発表されるもので、この時期としては10年に一度程度しか起きないような、著しい大雪となる可能性が高くなっていることを示しています。この大雪情報が発表されたら、交通や生活への影響が大きくなると思ってください。
もうひとつ気になるのは日本海の水温が高いことです。今年は暑さが長く続いたため、日本海の水温は現在も、平年と比べて1度以上高い。そこに強い寒気が流れ込むと大気の状態がより不安定となり、雪雲が発達します。一晩で周囲の状況が一変するような強い雪が降るのです。
強い寒気の影響は東北地方に限らず、全国に広がる見通しで、少なくとも12月上旬にかけては全国的に気温が低くなる可能性が高くなっています。
【参考資料】
気象庁:大雪に関する早期天候情報(東北地方)、2023年11月23日発表
気象庁:1か月予報(11/25~12/24)、2023年11月23日発表
気象庁:2週間気温予報解説資料、2023年11月25日発表