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東京都心 来週にかけて初雪の可能性

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
2023年1月14日(土)午後1時の雨雲の様子(ウェザーマップ作画)

 14日の東京都心は今年初めての雨となりました。1ミリ以上の降水があったのは先月22日以来、23日ぶりのことです。

東京砂漠もあった

 雨音が新鮮に思えるほど、年末から乾燥した晴天が続いていました。冬晴れの関東地方とは言うけれど、ずいぶん長く続いた印象です。

 ただ、昔はもっと冬晴れが続いたこともあります。東京で過去最も長い雨なし記録(1ミリ未満)は1973年11月11日から1974年1月20日までの71日間です。ほかにも、1975年12月10日から1976年2月4日までの57日間があります。

 当時のことは詳しくないですが、この雨なし記録に引っ掛けて、東京砂漠という曲が流行ったと天気の話題で取り上げたことがあります。

来週にかけ、ぐずついた天気に

 天気の流れが変わることを「場が変わる」と言います。止まない雨はないように、晴ればかりが続くこともない。

 こちらは来週にかけての予想天気図(15日から19日までの5日間平均)です。

1月15日から19日までの5日間を平均した予想天気図(ウェザーマップ作画、筆者加工)
1月15日から19日までの5日間を平均した予想天気図(ウェザーマップ作画、筆者加工)

 青く塗られた場所に注目しました。ここは平年よりも気圧が低いことを示していて、低気圧や前線が発生しやすい場所です。予想天気図から場が変わることがわかります。

 太平洋側は晴れから一転、来週にかけて冷たい雨や雪が降りやすくなるでしょう。

東京に初雪の可能性

 この冬は今のところ、東京に初雪は降っていません。初雪の平年日は1月3日です。一年で最も寒い時に雨雲が広がれば、雪を予想するまでもないですが、来週にかけて東京はぐずついた天気となり、雪の可能性が高まると警戒しています。

【参考資料】

気象庁天気相談所:東京における気象の記録

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは117冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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