ラニーニャ影響、この冬は全国的な寒冬予想 いつから寒く?
真夏日一転、晩秋の寒さへ
10月のスタートは秋と夏が同居するような天気となりました。全国ほとんどの地域でカラッとした秋晴れとなった一方で、30度を超える暑さとなったのは全国約100か所に上りました。北海道で10月に30度を超えたのは史上初で、北見市常呂(ところ)では31.4度まで上がりました。
この季節外れの暑さもあとわずか、今後は一気に季節が進むでしょう。来週はこの秋一番の寒気が流れ込む予想で、7日(金)の東京の最高気温は19度と11月上旬の寒さとなりそうです。
この冬は全国的な寒冬
夏が終われば、冬のことを考える、なんとなくせわしない感じもしますが、昨冬は12月半ばから寒さが厳しくなりました。年明けすぐには東京都心で積雪が10センチに達する大雪があったことを思い出します。
この冬もラニーニャ現象の影響で、西・東日本では冬型の気圧配置が強くなる可能性が高くなっています。また、北日本は発達した低気圧により、猛吹雪や湿った大雪になりやすいと思います。しばらくは寒暖の差が激しいですが、12月頃から全国的に気温が低くなり、日本海側ではまとまった雪が降るおそれがあります。
2020年以降、3冬連続となるラニーニャ現象がどのくらい影響するのか、関心を持っています。
暖房費が家計を圧迫
今後の寒さで気になるのが暖房費です。2月下旬のウクライナ危機以降、世界的なエネルギーバランスが崩れた影響が電気代の天井知らずの高騰を招いています。
また、灯油の値段も上昇を続けていて、9月の灯油18リットルの配達価格は全国平均で2,155円(税込)と前年と比べて292円の値上がりです。
ドイツではエネルギー危機を乗り越えるため、この冬の暖房設定温度を19度にすることを決めたそうです。真冬でも室内は半袖で過ごすドイツ、かなり思い切った省エネ対策です。
日々の節電も、電気代の値上がりに追いつきません。寒さを我慢しすぎて、風邪をひいては元も子もない。この冬の寒さが家計に重くのしかかるのは必至です。
【参考資料】
気象庁:2週間気温予報(解説資料)2022年9月29日
気象庁:全般季節予報支援資料(寒候期予報)2022年9月20日
経済産業省資源エネルギー庁:石油製品価格調査 民生用灯油(給油所以外)