冷たい雨でも 今年は史上最も暑い年の可能性

日本列島に沿って停滞する前線。17日は広い範囲で雨に(ウェザーマップ作画)

 10月としては珍しいくらい寒いが、このまま冬到来とならず、気温は再び、高くなる予想だ。今年も気温の高い月が多く、日本の平均気温は史上最も高くなる可能性がある。コロナ禍の世界経済低迷でも温暖化は止まらない。

台風が去っても秋晴れならず

 17日(土)正午、東京の温度計は12.1度を指し、雨が降り続いています。今月の東京は例年以上に雨が多く、秋晴れが少ない。日照時間は平年の6割に留まっています。

17日(土)正午の推計気象分布(天気)。標高の高い山では雪が降っている(ウェザーマップ作画)
17日(土)正午の推計気象分布(天気)。標高の高い山では雪が降っている(ウェザーマップ作画)

 傘を持つ手がここまで冷たく感じる日があったのか。調べてみると、2000年以降では2017年10月19日(正午の気温は11.1度で雨)しか見当たらず。天気ノートには「初めて厚いコートを着る」とあります。17日は10月としては珍しいくらい気温が低いようです。

このまま冬になってしまうのでしょうか

 この時期は天気によって、気温が大きく左右されます。雨が止んで、日が差せば、心地よい陽気が戻ってくるでしょう。季節の進みは一様ではないことを実感します。

 今後の天気をもう少し詳しく考えてみます。こちらは上空1,500メートル付近の気温を示した図です。今は大陸から日本列島にかけて冷たい空気に覆われていることがわかります(上図)。

850hPa気温(5日間平均図):上図は10/13~17、下図は10/22~26(ウェザーマップ作画)
850hPa気温(5日間平均図):上図は10/13~17、下図は10/22~26(ウェザーマップ作画)

 これからは日を追うごとに日が短くなり、大陸が冷えていきます。大陸の気温をみれば、数日後に寒さが厳しくなるのか、おおよその見当がつきます。

 今月末にかけて、大陸の気温は平年を上回る予想です(下図)。このまま駆け足で冬が来るわけではないようです。

2020年は最も気温の高い年に

 先月(9月)の日本の平均気温は基準値を1.15度上回りました。今年も気温の高い月が目立っています。1月から9月までの平均気温は基準値より1.13度高く、過去123年間で最も高くなっています。

日本の平均気温 基準値からの差(1月~9月)高い方順位、1898年以降(著者作成)
日本の平均気温 基準値からの差(1月~9月)高い方順位、1898年以降(著者作成)

 今年も残り2か月あまり、気温の低い日が続かない限り、2020年は記録的に暖かい年となるでしょう。

 世界的に経済活動が低迷した一年ですが、世界の平均気温は史上最高となる可能性があります。コロナ禍でも温暖化の進行に歯止めがかからない、厳しい現実があります。

【参考資料】

気象庁のホームページ:日本の年平均気温

米海洋大気局(NOAA):Earth just had its hottest September on record.With 3 months left, 2020 could rank among three-warmest years on record for globe,October 14, 2020