Yahoo!ニュース

凍結解禁 トランプ元大統領の凍結前の8877万人まであとわずか @realDonaldTrump

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典: @realDonaldTrump

2022年11月20日SUN ツイッターに突如として、@realDonaldTrump のアカウントが復活した。

https://twitter.com/realDonaldTrump

凍結されるアカウントのフォロー数は、8,877万人だった。

Twitter 永久停止、トランプ大統領8,877万人フォロワーアカウントが一瞬にして消えた日

https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20210108-00216645

しかし、最終ツイートは、約2年前の2021年1月9日SATのままだ。

■トランプ前大統領を復職させる?

ドナルド・トランプアカウント復活の発端は、やはりこのツイートのようだ。

『トランプ前大統領を復職させる?』アンケートに従った、凍結の解除のようである。わずかに賛成多であった。

しかしながら、当のトランプ大統領は現在、ツイッターにおいては沈黙のままだ…。

□投票にはツイッターのユーザー1500万人強が参加。賛成票は51.8%だった。

□トランプ氏は共和党関連会合で、ツイッターに復帰する予定があるかどうか質問され、「その理由はない」と述べた。

□自身の新興メディア企業、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)が開発したアプリ「トゥルース・ソーシャル」を引き続き利用する意向を示し、ツイッターよりもユーザーエンゲージメントが高く、「驚異的にうまくいっている」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dab84231381c366196df906b470f804dac1f3461

出典: @realDonaldTrump
出典: @realDonaldTrump

@realDonaldTrump

昨日、2022年11月20日SUNのフォロワー数は、約6,000万人に急増。現在2022年11月21日MONの午前中(日本時間)では、8,721万人だ。

出典:@realDonaldTrump
出典:@realDonaldTrump

@realDonaldTrump

凍結時のフォロワー数が、トランプ元大統領8,877万人 だったので、その差は157万人。

これは、きっと、フォロワー数表記を順次復活するのにサーバなどで時間がかかっているだけかもしれない…。

しかし、もし仮に、凍結前のトランプ元大統領8,877万人 

に戻って増え始めたとしたら…。

9,000万人を超えて、1億人に達したとしよう。

トランプ元大統領が利用しない手はないだろう。イーロンに負けないほどのトランプも大のツイッター好きだ。そう、テレビに出るよりも、ホワイトハウスで声明するよりも早く伝令がしかもストレートに届くからだ。

おそらく、これほどの伝令スピードは、歴史上の偉人では誰も成し遂げていないだろう。

問題があるとすると、トランプ元大統領もイーロン・マスクも似たようなサイコであるところだ。他人から不思議がられることを好んでやりたがる傾向がある。

そして、イーロン・マスクは、トランプをからかいはじめた…。

大人げないし、下品だけど、トランプがこんな美味しい話を拒否る意味がわからないという皮肉でたっぷりだ。

これが公開企業であったら、ツイッターのロゴマークのコンプライアンス違反でイーロン・マスク自身が凍結になってもおかしくない…。しかし、もはや役員不在のイーロン・マスクのプライベートな企業であるツイッターでは、やりたい放題だ。

しかし、首を切られた社員たちを想定するととても、やりきれない気持ちになってしまう。自社のロゴをそこまで活用するとは…。

遅かれ早かれ…トランプ元大統領も、自分ではなく、支持する人たたちのためとエクスキューズした上で、ツイッターを復活する第一声をだしてから、2023年は、ドナルドとイーロンの毒舌合戦で双方の利益を享受する年となることだろう。

それでも、トランプが沈黙を続けるならばさらに、元大統領が、パスワードがわからない?とかで、パスワードをさがしているような絵面のシーンで、野次るのでは…?。

■イーロン・マスクの政治的スタンスは中立だった

むしろ、2008年は左よりの思想だが、2021年さらに左傾化したので、右傾化したように見えると表現していた。

■共和党との『アルテミス計画』『ハイパーループ』『ボーリングカンパニー』はイーロンにとって都合が良すぎる!

また、共和党のトランプと、イーロン・マスクのスペースXとのベネフィットは、宇宙計画でも非常に親和性が高い。『アルテミス計画』でNASAは月着陸の開発・運用にスペースXを選定している(2021/04/17)。

もし、2024年の大統領選挙で、共和党への立役者となったとすると、イーロン・マスクは自分の本来の夢というか野望は一気に加速することができる。

火星への移住計画に関しての法案や、『ハイパーループ』や『ボーリングカンパニー』のような地面の掘削の許可など、一企業ではできなかった可能性が一気に動き出す。テクノロジーと政治の融合はまさにアメリカという国家のレバレッジが利用できるのだ。

世界一の大金持ちと最強アメリカの大統領候補がまるでリアリティーショーさながらの展開。それが、現在のアメリカだ。まるで悪ガキ帝国を見させられているようなものだ。

ヨーロッパのオトナや、昔、威勢のよかったジャパニーズは、この愛すべき悪ガキたちに喝をいれられないのか?

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

神田敏晶の最近の記事