3月1日、経営統合…Yahoo!とLINEの『Aホールディングス』と『Zホールディングス』を因数分解

出典:KandaNewsNetwork
KNNポール神田です。
ついに、2021年3月1日、ZホールディングスとAホールディングス(旧:LINE)の正式統合が実現されることとなった。※称号変更は2021年2月28日(日)
2019年11月の経営統合発表から、2020年10月の計画が延期し、2021年3月と5ヶ月遅れの経営統合が実現する。
経営発表から、1年4ヶ月経過後…ついに『Yahoo』と『LINE』の経営統合が実現する。
■ややこしい資本構成の因数分解から…
『Aホールディングス(AHD 元:LINE)資本金1,016億円』は、
通信の『ソフトバンク(SB)資本金2,043億円』50%と『NAVER』50%という対等の保有株式で構成される。
『Aホールディングス(AHD)』の会長は、韓国『NAVER』の創業者 李 海珍(イ・ヘジン)氏、代表取締役社長に通信の『ソフトバンク』の宮内 謙氏 そして、
『Aホールディングス(AHD)』は通信の『ソフトバンク』の連結子会社となる。
『Yahoo!JAPAN』などの事業会社を保有する『Zホールディングス(ZHD)資本金2,374億円』の株式65.3%は、『Aホールディングス』が占めるので、『Zホールディングス(AHD)』の親会社は、『Aホールディングス(AHD)』となる。しかし、Yahoo!JAPANやLINEなどの事業会社はZHD傘下のまま。
『NAVER』の最大株主は、韓国の国民年金公団12.8%ではあるが、60%以上が海外資本である。社長は韓聖淑(ハン・ソンスク)。Forbesにも選ばれた女性CEO(2017年より)だ。NAVERは、『旧:LINE』株式の72.44%を保有だったが、『Aホールディングス』の支配では50%に減少。LINEがNAVERの連結から外れることとなるが、『ソフトバンクグループ(SBG)』とのシナジーを期待するところがあるようだ。
韓国ネット大手のネイバーが、エンターテインメントのコンテンツ配信を拡大する。音楽ライブの有料配信や漫画のオンライン配信で欧米を含めた世界市場を開拓。コンテンツ配信拡大の鍵を握るのが、LINEを託すZホールディングスを抱えるソフトバンクグループ(SBG)だ。ヤフーを傘下に持つZホールディングスと統合する子会社のLINEに代わり、韓国国外での成長を担う事業として位置づける。ネイバーの韓聖淑(ハン・ソンスク)社長は「これからはネイバーとSBGの相乗効果を生み出すことができる」と話す。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60473840X10C20A6FFJ000/
『ソフトバンク』の最大の株主は、投資会社の『ソフトバンクグループジャパン株式会社』で42.24%(2020年9月末)の株式を保有している。
『ソフトバンクG(資本金2,387億円 孫正義21.5%)』は 、ソフトバンク株を売り出2020年9月23日、1.2兆円を調達し、62%の保有率から下がっている。
■汐留Zホールディングスの役割
1.『汐留Zホールディングス(ソフトバンク100%子会社)』が『ZHD』の株式を取得44.62%
2.LINE公開株のTOB スクイーズアウト LINE上場取り消し 非公開化
3.LINEがZHDの株式をTOB
4.LINEが社債発行 ソフトバンクが買取る
5.汐留ZホールディングスがLINEと合併し、LINEが存続会社化
6.ソフトバンクとNAVERがLINEへの出資比率を5:5に調整
7.LINEの事業会社を分割、ZHDと株式交換し、LINEの事業会社はZHDの完全子会社に
8.汐留Zホールディングスのお役目終了。